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私たちはコロナに負けていない

 今日から、中学生と高校生がそろって登校し、40分短縮授業ではありますが6時間授業が行われることになりました。
 私の「哲学」の授業も、座席の間隔を開け、換気に注意して、アカデメイアで学年単位で行いました。今日は月曜日、中1、中2、中3、そして、1Hの授業の日です。学年一斉の授業は4か月ぶりでしょうか。
 授業という空間を生徒たちと一緒に過ごしていると、「人間っていいなあ」と心から思います。
 彼らは真剣に授業を聞いている。
 彼らは素直に頷いている。
 彼らは成長しようとしている。
 日本全国の学校で、開智未来のようなことが起きているのでしょう。多くの子どもたち、多くの先生が「人間っていいなあ」と思っていることでしょう。
 学校はコロナに負けていない。
 だから、人間はコロナに負けない。
 論理的ではありませんが、直感しています。

続・コロナで成長する!(追伸)

 本日、2度目のメッセージです。
 今日は、中学1年生の「哲学」の授業を行いました。やっと一緒に授業ができました。ついに第10期中学入学生たちと哲学の授業を開始することができました。
 一人一人と目を合わせながら、一生懸命にノートにメモをする生徒たちを見ながら、心から幸せな気持ちになりました。コロナに負けずに、この生徒たちを伸ばさなければ。これは開智未来の先生方の気持ちでもあります。
 この気持ちをお伝えしたくて、思わず2度目のメッセージを書いてしまいました。

続・コロナで成長する!

 昨日は、教育研究所所長としての仕事で岩槻校の総合部へ出張しました。
 総合部は小学1年生から中学2年生までが在籍していて、私にとっては小学生と出会える貴重な場となっています。
 人間は生まれてから様々な成長過程を経て、今に至っている。たから、生徒たちの今ばかりを見てはならない。今に至る道のりを見なければいけない。
 児童たちを見ていると、この事実を再認識させられます。
 そう、今の点数ばかりにとらわれてはいけないのですね。私たちはしばしば近視眼で子どもたちを見てしまいます。反省しなければなりませんね。
 さて、先日、佐藤一斎の次の言葉に出会いました。佐藤一斎は江戸後期の儒学者で、吉田松陰や西郷隆盛に強い影響を与えたことで有名です。コロナ休校期に、一斎の『言志四録』(実際には4つの著書の総称)に出会い、読み始めました。
 「一灯を提(さ)げて暗夜を行く。暗夜を憂(うれ)ふる勿(なか)れ。只(た)だ一灯を頼め」
 一灯とは自らのうちにある信念といったものでしょうか。暗闇を不安がり恐れるのではなく、その暗闇を照らすものを自分の中に見出し、鍛え、それを頼みにして生きよ、という意味だと私は理解しています。その力強い、毅然とした一斎の姿勢に、怯懦な生き方を反省しました。
 コロナの暗夜の中を生き抜く。
 私の一灯は何だろう、と考え続けています。
 一人一人の子どもたちに、長い時間をかけて、ていねいに一人一人の一灯を育てる。
 教育というものを考え続けています。

コロナで成長する!

 学校が再開して2週目に入りました。
 生徒たちも学校に慣れてきたようで、学校全体の雰囲気も落ち着いてきています。
 今日は中学3年の「哲学」の授業を行いました。中学3年生の授業をするのは100日ぶりです。
 「中学3年生は、蛹(さなぎ)が蝶になる時期」。
 その言葉から中学3年という時期を類推(アナロジー)してもらいました。
 色鮮やかになる。ひらひらと頼りなく飛ぶ。いろいろな花の蜜を吸う。
 3か月前よりも、ずっと反応が良く、また、自分の考えを文章にしています。コロナ休校中も成長しているのですね。あらためて子どもたちの成長する力に驚いています。私たち大人たちも負けられませんね。
 「コロナで成長する!」
 当分のテーマとしたいです。

コロナから見える風景

 本日は高校生の登校日。昨日の中学生の登校日とは違った雰囲気です。
 この違いを、教育学では「発達段階」と言います。子どもたちは大人へ向かって成長・変化している-この当たり前のことを目の当たりにして、思わず考えさせられました。
 さて、休み時間のこと、中庭で、生徒たちが楽しそうにクラス写真を楽しそうに撮っていました。そんな生徒たちの姿を見ていると、先日このメッセージで紹介した「脱学校論」がただの観念論のような気がしてきます。
 ある脳科学の本に、脳の本能(基本傾向)は基本的に、「生きたい」「知りたい」「つながりたい」の3つあるとありました。そして、この3つの本能に基づいて、脳は、記憶や思考や感情などの様々な働きをするそうです。
 生きる場としての学校。知る(学ぶ)場としての学校。そして、つながる場としての学校。
 その3つがバランスよくなされる学校が私たちが目指すべき学校ではないか。高校生たちの姿を心地よく眺めながら、そんなことも考えました。
 コロナ期という断層から見える風景を大切にしたいと思っています。
 そろそろ、午後の高校生たちが到着する時間です。

再開(再会)

 ついに開智未来が再開しました。そして、開智未来生と再会できました。
 昇降口の前で生徒たちを待っていると、各駅からのバスが次々と到着して、3か月ぶりに中学生たちが開智未来に戻ってきました。
 コロナ対応もあり、生徒たちは緊張した面持ちでバスから降りてきました。中学1年生たちにとっては入学式以来で、しかも、先輩たちと一緒ということで、緊張感はひとしおだったに違いありません。
 1時間目は放送で始業式。校長先生の話と担当の先生からのコロナ対応の話がありました。コロナの時代は一人一人が自立して行動できなければ社会生活は送れません。それを肌で感じたのでしょう。生徒たちは真剣に聞いていました。
 子どもたちが目の前にいる。
 当たり前のことですが、学校というところは生徒がいなければただの建物なのですね。
 先生方も嬉しそうです。急に生き生きしてきました。
 当たり前のことですが、教員は先生という仕事を選んだ人たちです。だから、子どもたちと一緒にいたくて仕方がなかったのです。だから、今日は嬉しくて仕方がないのです。きっと日本中、今日学校が再開したところでは、先生たちがニコニコしていることでしょう。
 日常では気付かない当たり前のことが、コロナだからこそ見えてくる。
 コロナの学校生活、第1日目。午前の部が終了し、今生徒たちが帰っていったところです。1時間後に、午後の部の中学生たちがやって来ます。
 すでに、いろいろな当たり前のことを目撃し、知らず知らずに、あれこれと哲学しています。喉元過ぎても忘れないようにメモして記録していきたいと思います。そして、このメッセージで、そのいくつかを記していければと考えています。

明日から、明後日から

 中学生は明日から、高校生は明後日から開智未来が再開します。
 開智未来生の皆さんに2つのお願いがあります(顧問という立場なのに勝手にお願いしてすみません)。
 一つは、この3か月で考えたこと、学んだことを確認して、何か一つ変身して成長した姿になって学校に来てほしい、ということです。私もこの間、たくさんのことを考え、学び、変身したと思っています。このことは哲学の授業等で示すことができればと思っています。お互いに成長して再会しましょう。
 もう一つは、先生方に感謝の気持ちを〈表情〉で示してほしい、ということです。私は顧問という立場でたいしたことはしていませんが、先生方は校長先生・教頭先生を中心に一丸となって、この3か月間動画をつくって配信したり、ネットでホームルームを行ったりしてきました。また、クラスや学年の皆さん一人一人のことを心配していました。中には直接電話を受けた人もいると思います。そして、学校再開が決まり、皆さんを安全に迎えられるよう、さらに、コロナ休校でも学びの質・量が落ちないよう、学校行事も工夫してできるかぎり実施できるよう頑張ってきました。端から見ていて、私はいつも頭が下がる思いでした。皆さんが頑張っているから先生方も頑張れたのだと思います。
 ですから、皆さんには、感謝の気持ちを表情にして、そう未来スマイルで、元気に、先生方にあいさつしてほしいのです。マスクをしていても、目で表情をつくれるはずです。目で、それこそ「目一杯」に感謝を表してくださいね。
 まずは各駅のバス停に先生方がいます。消毒液をもって安全にバスに乗れるようにとの配慮からです。そこから〈感謝の表情〉をお願いします。
 午前、午後も、中学登校日も高校登校日も、1時間目は放送で校長先生のお話があります。皆さんのことに一番心を砕いてきたのは校長先生でしょう。感謝の気持ちをもってしっかりと聞いてほしいと思います。
 今から9年前、東日本大震災の3週間後、開智未来の入学式に第1期生たちが笑顔で集まってきました。
 分散登校にはなりますが、9年前の情景を思い出しながら、明日と明後日を楽しみにしています。
明日から、明後日から開智未来が再開します。
 「お互いに感謝」で再開(再会)しましょう。

続々・再開(再会)へ向けて

 本日は職員会議。学校再開に向けて、具体的な準備がさらに進みます。
 開智未来生の皆さんも、学校再開に向けての準備が進んでいることと思います。
 日本中で3か月ものあいだ、日本中の学校が閉まっているという、戦時中もなかった事態が終わろうとしています。
 学校がなくても社会は存続できるのではないか。
 たしかに、ウェブで授業は受けられるし、様々な情報や知識を学校以外から得ることができます。学校よりもより進んだ知識、より深い知識を、より効果的な方法で学ぶこともできます。
 かつて「脱学校論」という考え方が話題になりました。大学の教養部時代にイヴァン・イリッチというオーストリアの哲学者の書いた『脱学校の社会』(東京創元社、1977年)を読んだことを思い出しました(この本はなぜかまだ手元にあります)。
 1977年はちょうど大学に入学した年ですが、それから43年が経ち、テクノロジーは飛躍的に伸展しました。イリッチが提唱したオールタナティブ(別の方法)、つまり、学校に代替できるシステムはかなり整備されています。実際に、この3か月で新たな学び方を、生徒の皆さんも先生方も身に付けてきました。
 それでも、私たちはなぜ学校が再開することを望み、月曜日からのことを楽しみにしているのでしょう(楽しみにしていない人もいるかもしれませんが)。
 ここでちょっと考えてみませんか。
 私たちはなぜ開智未来に戻ってくるでしょうのか?
 何のために開智未来に来るのでしょうか?
 非日常は私たちに日常を考えさせてくれるものです。この3か月間というコロナの非日常でいろいろと考え、何かを感じたはずです。
 新しい学校生活、新しい学びが始まる。
どんな風景なのかはわかりません。
 しかし、せっかくの非常時を経験した私は新しい風景を見たいと思います。また、皆さんに新しい風景を見てほしいと願っています。

続・再開・再会へ向けて

 今日は午前中が開智未来で校務会、午後は岩槻校で評議員会と会議の1日です。
 さて、校務会では校長先生を中心に、再開後の学校の運営について話し合いが行われました。開智未来生の皆さんが新たな学校生活が送れるよう、先生方は頑張っています。
 先生方の姿をとても尊いと感じました。
 先生方は頑張っているので、学校に来たら先生方の言うことをよく聞いてくださいね。
 これから岩槻校に移動しなければなりません。顧問という立場として、先生の姿を皆さんに伝えたくて、簡単ではありますが、今日のメッセージを書きました。

再開・再会へ向けて

 3か月の休校もやっと終わりそうですね。段階的ではありますが、6月1日から学校が再開することになります。不確定なことがたくさんあり、手探りの「新たな学校」の始まりです。
 休校中、私は何を考えたのだろうか。何が変化したのか。何が変わらなかったのか。
 再開に向けて、この期間のことを昨日から振り返り始めました。
 ずいぶん本を読んだし、いろいろなことを考えたし、ノートもたくさん書きました。
 不謹慎ですが、いい時期だったと思います(当分、この時期は続くのでしょうが)。
 2か月以上、施設に入所している母と会えなくなり、あらためて親への思い(孝)を再確認することができました。また、妻という伴侶の大切さ(愛)を実感し、わが子への思い(情)も蘇って、家族をより意識するようになりました。
 自分の生き方や考え方、あり方が揺さぶられた時期だったように思います。
 なぜ、コロナで私は揺さぶられたのだろう?
 昨日までと同じ明日が来なくなったから、です。だから反省できたし、これまでの自分を捨てる(改める)ことが可能となったのではないでしょうか。 
 今週は、これまでの3か月を振り返り、新たな生き方を開始する時期にしようと思っています。また、開智未来生の皆さんにも、是非そうしてほしいと願っています。
 そして、お互いに新たな人間になって、3か月ぶりの再会をしましょう。