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校長からのメッセージ

~校長が語る開智未来~
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2017/12/11new

ワクワクする身体

| by 関根均
 身体が痛くて動けないのは面白くないものです。ワクワクするようなことがあっても身体が動かないので、今ひとつワクワク感が湧いてきません。
 テレビでスポーツ番組を見たり、映画でダンスシーンを見ていると羨ましくなります。やはり身体というものは大切ですね。本日はさすがに医者に行きました。しばらくすれば炎症がおさまって痛みが消えるだろうとのことです。
 腰痛の話ばかりですみません。
 さて、中学1年生の「星の王子さまプログラム」が始まります。本日は1学年の先生方と打ち合わせをしました。『星の王子さま』の音読は、この1年生で4回目となります。私もその度にこの本を英文で読んでいます。今年の夏休みには、全英文を写しました。とてもいい勉強になりました。
 新たな生徒たちと新たな気持ちで、再び『星の王子さま』を一緒に読み始める。
 教員でなければ、開智未来の校長でなければ味わえないことです。この本は何度読んでも、いいえ、何度も読むほどに素敵になってきます。ありがたいことです。
 腰に痛みを感じながら、二度目の全英文書き写しを開始しました。頭の中に little prince の姿が浮かんでくるようになりました。もしよろしければ、書き写しながら読んでみてください。本当に素敵な話です。
 大人(grown-ups)は、子どもの頃の昔に読んだ記憶だけで読んだ気になっています。ワクワク感は身体で感じるもの。あの頃の小さな身体で感じながら読んでいたに違いありません。
 大人としての今現在の身体で感じ取ってみてはいかがでしょうか。
15:48
2017/12/08new

自分であること

| by 関根均
 こいのぼりマラソンを走れなかったので、今度は12月13日(水)の身体表現発表会で校長自身もダンスの発表をしようと練習に力を入れ始めたところ、今朝、また腰を痛めてしまいました。
 年甲斐もなく踊り続けて、少々身体への負荷が強すぎたのかもしれません。
 加減のできない性格ですし、いつまでも若い時の身体感覚でいてはいけないのかもしれません。
 自分を受け入れること。一方で、自分に満足しないこと。この2つの間でうごめいています。
 このことは生徒たちも同じでしょう。
 ありのままの自分でいなさい。それでは今の自分のままです。だから、今の自分を超えようと、自分を変えていくのです。もちろん、ありのままの自分も好きなのですが。
 なかなか自分というものは面白いものですね。
 腰が痛くて、長い時間コンピュータの前に座っていられないので、短いメッセージですみません。
14:12
2017/12/04

開智未来の走り

| by 関根均
 昨日は、高校1・2年生と中学3年生の「こいのぼりマラソン」がありました。
 これは本校の体育行事の一つで、加須市主催の「こいのぼりマラソン」に参加して、高校男子は10㎞、高校女子と中学男子は5㎞、中学女子は3㎞を走ります。
 高校男子の部では、開智未来生が1位、3位、6位で入賞、5km高校女子の部でも6位、10位で入賞とするなど、生徒たちは誰一人手を抜くことなく、真剣に走りきりました。開智未来生の走る姿勢は、参加した他の高校や中学校の生徒たちと比べて、圧倒的に素晴らしかったものでした。以前にも書いたことがありますが、他の学校の生徒たちの中には、仲間同士で話をしながら走ったり、給水地点でふざけ合ったりしている者もいます。
 開智未来の走りをしよう。
 この一言で本校の生徒たちはその意味するところを理解します。彼らのその姿を見ながら本当に嬉しく思いました。
 私のことですが、練習中に腰と膝を痛めて走ることを断念しました。
 膝は今年の1月から柔軟な身体をつくろうとストレッチ等をし過ぎて5月に痛め、腰は5月からダンスに夢中になり8月にぎっくり腰になりました。その後もなかなか治らず、こいのぼりマラソンに向けてロードで練習を開始したところ、再び痛めてしまいました。
 生徒たちの走りは、普段の授業でしっかりと走り込んでの成果です。今回、彼らの真剣な立派な走りを見て、私のように大した練習もせず、やっとのことで走っていては、彼らに申し訳ないと思いました。
 走りきればよいという還暦走ではなく、開智未来の走りをする。
 来年はしっかりと腰と膝を治して、食事や生活から見直して身体をつくって、コツコツと走り込んで、開智未来生たちと一緒に開智未来の走りをしたいと思います。見ていてくださいね。
 さて、こいのぼりマラソンは走れませんでしたが、センター試験初日の合格祈願走は高校3年生たちがそれぞれ自分の目指す大学に合格できるよう、、歩いてしまうことになっても必ず走ります。膝や腰が痛くても、です。高校3年生の皆さん、ご心配なく。
 こいのぼりマラソンではレースに参加する多くの保護者の方とお会いしました。中には、卒業生の保護者の方もいました。開智未来らお子様が入学して、体育発表祭でスーパーエイジング走を体験して、走るようになった方もいらっしゃいます。来年は、保護者の方の参加も募って、一緒に「開智未来の走り」をするという企画もできればと思っています。
 そのためにも、来年は必ず走れるようにします。
 前にこのメッセージで書いた「私のポリシー」は掲げ続けたいと思います。
19:21
2017/12/02

師走

| by 関根均
 4日ほどメッセージを書かないでいるうちに、平成29年も最後の月になりました。
 それなりの意味ある文章を書こうとすると、知識や経験を得ること、思考すること、文章を考えること、つまり、インプット・スループット・アウトプットのための時間が必要になります。日頃はのんびりしている師さえも走り回るほど忙しい師走、ということでお許しください。
 最近つくづく思うのですが、今は、私が生きてきた中で最も急激に社会が変わりつつある時代であると感じています。ICTやAI、グローバル化、民主主義の変質、言葉の軽量化・コミュニケーションの変質。どうにか受け入れることはできても私には消化できないほどの変化です。
 教育もそのうちにこの波に飲み込まれていくのでは?そんな気配も感じています。そのために開智未来の校長としてやるべきことは何か?そんなことを考え続けています。
 私が中学生の頃、音楽のロックが海外から渡ってきました。当時の大人たちはその音楽を受け入れようとしませんでした。生徒たちを見ていると、今の状況を不思議がることなく受け入れ消化しているように思います。大きな変化と騒ぐのは年寄りだけなのかもしれませんね。
 それでもやはり、今の変化は激しいと思います。呆けることなくこの変化を見つめ、教育の未来について考えたいと思います。そして、生徒たちにはこの現実を見つめる目と考える力を養いたいと思います。
 荒っぽい文章ですみません。後日、じっくりとインプット・スループット・アウトプットしたいと思います。
 さて、これから岩槻校へ行って、開智未来の話をしてきます。
14:19
2017/11/27

未来へ

| by 関根均
 11月23日に引き続き、25日の土曜日も高校説明会があり、その後、個別相談がありました。私も何人かの中学生と話をしました。
 どの生徒たちも、私のサプリを聞いたり、体験授業を受けたりして、開智未来の教育のよさを知り、この学校を選んでくれた中学生たちです。様々な思いで開智未来を選んでくれたのでしょう。ありがたいことです。
 だからこそ、私たち開智未来の教員はこの学校を選んでくれた生徒たちを大切にしなければなりません。その思いを新たにしました。
 人を大切にする。
 当然のことなのですが、私たちはしばしばこの大切なことを忘れてしまいます。これから職員会議がありますが、そのことを先生方に再度伝えようと思います。
 今年は、高校説明会や個別相談の参加者が増えています。開校年度以来の賑わいです。コツコツと積み上げてきた開智未来の取組が理解されてきたのかなと嬉しく思っています。
 開校の時に、「伝統型知性」「未来型知性」「コミュニケーション型知性」「身体型知性」の4つの知性を伸ばすことを掲げました。当時はなかなか理解していただけませんでした。さらに一昨年から「3つのI(Internationalization, Inquiry, ICT)」を掲げ、タブレットの年次進行での導入、未来TEDの実施等を進めてきました。これらは、今検討されている大学入試改革の方向性と同じ方向です。
 「やっと時代が開智未来の教育に追いついてきた」
 不遜にもそんな感慨に浸っています。
 この開智未来を選んでくれた生徒たちを大切にして、さらなる未来に向かっていかなければと思っています。
15:54
2017/11/22

ポリシー

| by 関根均
 昨日の夕方、こいのぼりマラソンのためのとしてトレーニング久しぶりにジョギングをしました。全く走る身体となっていないことが分かりました。
 県立高校時代に、私が管理職目指したとき、ジョギング仲間の同僚と「教頭や校長になってからも生徒と一緒に走り続ける」と約束しました。その後、県立高校の教頭、校長になってからも、開智未来を創ってからも、生徒と一緒に走ってきました。
 「生徒と一緒に走れなくなったら校長を辞める」
 こんな宣言もしてきました。しかし、実際に還暦となり、走ることがきつくなってくると、何と勇ましい宣言をしてしまったのだろうと思っています。
 1月になると、センター試験の初日に、恒例の「合格祈願走」を行います。湯島天神から草加駅までの14㎞。ゆっくり走るとはいえ、こちらもきつそうです。
 しかし、「生徒と一緒に走れなくなったら校長を辞める」という宣言は、私にとっては一つの真理です。これは私の生き方であり、教育者としてのあり方です。他の人に当てはまるものではありませんが、私には当てはまるルールでありポリシーなのです。
 まだ、間に合います。しっかりと準備をして、男子生徒たちとスタートラインに立ちたいと思います。
13:33
2017/11/21

英語を学ぶ意味

| by 関根均
 先週の木曜日にカナダから日本に帰って、まだ、頭の中に英語が残っている状態です。うまく保存しないと今週中に元に戻ってしまうので、起きている時も夢の中でも、できるだけ英語で考えるようにしています。
 しかし、学校での日々の生活は、もちろん日本語で、慌ただしくすぎる中で、確実に日本語の脳になってしまいます。さらに困ったことに、『月刊高校教育』の連載原稿の締め切りが迫っていて、ウンウンとうなりながら、日本語の文章をしたためています。
 英語脳危うし!です。
 昨日のメッセージで下手な英語の詩を披露しましたが、日本語で考えていると、あまりにも当然の日本語なのでその意味を深く、正確に意識することはありません。
 「この子は素直でいい子だね」と言えば、「この子は素直なのだから、とてもいい子なんだな」と私たちは受け取ります。しかし、素直とはどのようなことなのでしょう。無条件に「よい」ものなのでしょうか。英語の辞書を引くと、「obedient」と出てきます。しかし、これは語源から考えると、「従順な」という意味です。私たち大人が素直な子どもをよいとするのは、その子どもが従順で言うことを聞くからです。言うことを聞かない子どもは「強情」「ひねくれ」と悪く捉えます。従順で言うことを聞く子どもの方が大人にとって望ましいからです。
 もちろん、「素直」という言葉には「相手を信じる」「我を通さない」「純粋」「天真爛漫」という、従順とは異なるイメージもあります。英語では「pure」や「innocent」と表現します。
 私が考える「素直さ」とは、生徒に求める「素直さ」とは何だろう。「obedient」なのだろうか。「pure」なのだろうか。「innocent」なのだろうか。
 英語で考えることの意味は、このように日本語で当然と思って考えないことを、しっかりと考えていくことにある、と私は今回のカナダFWで発見しました。私の場合はいい歳ですし、また、今後英語を話す機会はあまりありませんが、実際に自由に話せるようにはならなくても、英語を学ぶ意義はあると考えられるようになりました。
 リスニング力の進歩は微々たるものですが、少しずつ英語力は付いてきたのかもしれません。英語脳が消えないように、英語の勉強を続けたいと思っています。
11:54
2017/11/20

感慨

| by 関根均
 ながらくメッセージを休止していてすみませんでした。
 11月9日(木)~16日のカナダ探究フィールドワーク、帰国後もあれこれと慌ただしく、18日(土)には中学部の合唱祭が開催され、ようやくコンピュータの前に座り、このメッセージを書いています。
 まずは、11月2日(木)~9日(木)に実施された2S学年のワシントン探究FWは、直前のテロ事件で心配しましたが、生徒たちは無事元気に帰国しました。
 一緒に行ったカナダ探究FWも、生徒たちの英語の発音が飛躍的に上達し、満足いく8日間となりました。
 さらに、18日(土)の合唱祭も、一人一人が歌を表現しようとする意欲的な姿勢が見られて、涙が出るほど感激しました。
 確実に、開智未来の教育がステップアップしていることを実感する日々でした。
 まだまだ課題はたくさんあると思っていますが、開校前から目指していた開智未来の教育の姿が、しっかりとしたかたちになってきていることを嬉しく思っています。これも、この6年7か月の先生方の地道な取組、そして、生徒たちの意志や意欲によるものです。
 合唱祭で、英語の詩を披露しました。その一部を紹介します。

Six years ago,
There were only two grades in this school,
A high school grade and a junior high school grade that were the first generation.
There was nothing in front of them.
So they started to make up everything one by one;
Step by step on their feet,
Handling by handling by their hands,
Smile by smile with their mouths,
And dream by dream in their little minds.

Generation by generation have been moving on forward for their future.
And now, this moment,
We are about to take the next step to the unknown future into the new direction,
from our starting point with deep emotion.

 少々感慨に耽っているところです。
12:19
2017/11/08

5回目のカナダFW

| by 関根均
 3時間目の学年集会が終わり、2Hのカナダ探究フィールドワークも明日から始まります。
 海外FWを引率する場合、私も出来る限りの準備をしてきましたが、今年は例年よりも準備が進まず、バタバタしています。英語の勉強も10月に入ってからおろそかになっています。カナダについては今回で5回目なのですが、少々不安です。
 今年は「日本」を考え、発信することをこのFWの目標に置くことにしました。
 かつて教員になった頃、日本文化について興味を持ち、勉強した時期がありました。『ユダヤ人と日本人』(イザヤ・ベンダソン著)や『不思議な国ニッポン』(ポール・ボネ著)などが流行った時期です。それ以前には『「甘え」の構造』(土居 健郎著)や『タテ社会の人間に関係』(中根千枝著)等が話題になりました。
 還暦を迎えて、再び「日本人とは何か」を考えてみたくなりました。歳を取ったのでしょうか。
 今朝から『日本人のこころ』(山久瀬洋二著、IBCパブリッシング)を読み始めました。英語と日本語の対訳です。行きの飛行機の中でも読み続け、カナダで日本人や日本文化について話をしようと思っています。でも、カナダの人は日本人や日本文化に興味があるでしょうか。
 今は昔ですが、世界から日本が興味をもたれた時期がありました。経済発展、学力の高さ、勤勉さ、和の心。
 うまく言えませんが、もう一度、日本人が日本人であることを意識し、誇りを持てる日が来ることを私は願っています。
 卑屈にならず、さりとて尊大にならず、世界の中の日本人になる。
 開智未来生たちに臨んでいることです。
 では、明日から来週の木曜日までカナダへ行ってきます。その間、このメッセージはお休みになると思いますがご了承願います。
13:54
2017/11/06

百花繚乱

| by 関根均
 今度はテキサス州で銃乱射事件がありました。
 今回のワシントン探究フィールドワーク期間は、アメリカでいろいろなことがあり、待つ身とすれば心配が続きます。教頭先生からは毎日朝(現地では夜)に電話連絡があります。生徒たちはしっかりと行動し、積極的に学んでいる様子です。保護者の皆様、ご安心ください。
 生徒たちは今、世界の状況というものを肌で感じ、多くを学んでいるはずです。
 引き続き、3日後には高校入学の高校2年生の「カナダ探究フィールドワーク」が始まります。こちらの主たるねらいは英語を使うことです。キャンプで4名に一人の現地バディが付き、オールイングリッシュの日々が続きます。
 私も昨日から本格的な準備を始めました。どのような英語を使おうか。どのようなことを考察しようか。ノートも新たに一冊つくりました。
 さて、中学生たちは今日から放課後に合唱祭の練習が始まります。カナダから帰って2日後、合唱祭があります。こちらもあと12日となりました。
 高校3年生は、今日と明日が全国模試です。皆、大学受験に向けて頑張っています。
 それぞれがそれぞれのことに一生懸命取り組んでいます。
 百花繚乱の開智未来です。
14:36
2017/11/04

〈現実〉

| by 関根均
 1週間ぶりのメッセージですみません。
 出発の前日にニューヨークのマンハッタンでテロ事件があり、2S学年の「ワシントン探究フィールドワーク」の実施が危ぶまれましたが、現地の状況について詳細を把握し、予定通りに実施することにしました。引率している加藤教頭先生から、今朝、ニューヨークの活動が無事終了したとの連絡を受け、一安心しているところです。
 テレビのニュースが自分に関係する〈現実〉になっている、ことを考えさせられた数日間でした。
 現実であっても自分と関わらなければ〈現実〉ではない。人事です。〈現実〉とは自分が関わり、自分にとっての意味が発生する「現実」です。
 教育も同じですね。一人一人の生徒にとっての〈教育〉と一般論としての教育は異なるものです。哲学の授業も、集合としての生徒に語るのではなく、一人一人に語りかけるものでなければなりませんね。
 さて、来週の木曜日に、今度は2Hの生徒たちがカナダに向けて出発します。私も一緒に行くことになります。ここ数日アメリカのことばかり考えていたので、そろそろ頭をカナダにしなくてはなりません。
 生徒たちにとっては初めてのカナダでしょう。きっとワクワクしているに違いありません。私にとっては5回目のカナダですが、しっかりと準備してワクワクして出発したいと思っています。
11:25
2017/10/28

ペア駅伝

| by 関根均
 雨が心配されましたが、中学1、2年の無事ペア駅伝大会を行うことができました。
 ペア駅伝とは2~4名の生徒がペアになって、クラス対抗の駅伝をするというものです。通常は2名のペアが基本なのですが、本校の場合は、クラスごとに男女の人数がまちまちなので、2~4名という数になってしまいます。
 このねらいは、長距離走に加えて、ペアとなる相手を思いやり、協力する姿勢や力を育てようというものです。
 開校以来、中学課程で実施している学校行事ですが、今年も元気いっぱい生徒たちは頑張りました。嬉しかったのは、互いに声を掛けながら頑張っていたことです。
 「大丈夫か」「うん」
 「スピードを速めようか」「そうしよう」
 そんな会話を聞くことができました。
 開智未来では体育行事もただの身体の向上だけでなく、心や脳の発達やソーシャルスキルの育成を目指したものになっています。「思考する体育」を掲げているゆえんです。
 この体育行事を受けて、3週間後の11月18日(土)に合唱祭があります。相手を思いやる。友だちと力を合わせて一つの曲をつくる。そして、クラスという集団を高めていく。ペア駅伝から合唱祭へ。ここに、様々な教育活動を総合化・構造化するという、開智未来の教育の特色があります。
 合唱祭が楽しみです。
13:31
2017/10/23

光差す……

| by 関根均
 超大型の台風だったので、大きな被害がなければと思いながら学校に来ましたが、特に校舎内に問題はなさそうです。すでに数名の先生方が学校に来ていて、校内を巡視して「異常なし」と報告してくれました。
 開智未来生たちの住む地域はいかがでしょうか。本校は、埼玉県のみならず、茨城県・栃木県・群馬県・千葉県・東京都と広い範囲から生徒たちが通学してくるので、浸水したり冠水したりと大変な地域やご家庭もあるのではないでしょうか。
 今、太陽の光が差してきて、湖のようだった校庭も、一気に水が引きました。これなら、明日の体育や部活動もきっと大丈夫でしょう。
 さて、昨日は衆議院議員選挙でした。選挙権を得て初めて投票した高校3年生の皆さん。いかがでしたか。昨日は模擬試験があり、事前に投票した人もいたでしょう。自分の意思決定と日本の動向を比べて、どのような感想を持ちましたか。日本社会に関わっているという実感を得ましたか。
 私も夕方、雨の中を投票所に行きました。台風情報とともに選挙速報を聞きながら、「ビミョー」な心持ちになっています。
 「次世代に託す」とは、何もできなかった前の世代の常套句のようですが、やはり、開智未来生たちに託したいと思いました。台風一過の後に差し込む光を喜ぶように、次世代の光を求めるのは、自然の情というものでしょう。
 まだ風は強いものの、青空も一部見える中、埼玉大橋を校長室から眺めています。
 開智未来生の皆さん、また明日、この橋を渡って、元気に登校してくださいね。
10:41
2017/10/22

生身の台風

| by 関根均
 昨日は中学の探究型入試説明会、今日は高校の体験授業でした。2日間、雨にもかかわらず多くの方に来ていただきました。ありがとうございます。
 特に、今日は台風が近づく中、アカデメイアに満員の中学3年生とその保護者の方が集まり、私も30分という短い時間でしたが、思わず力のこもったサプリをすることができました。
 子どもたちの伸びようとする姿勢はいいですね。
 教員になってよかったと実感する瞬間です。
 さて、明日は超大型の台風21号が関東地方を通過するようです。本校は当日の朝5時に休校かどうかを判断し、保護者及び生徒にメールのメッセージで連絡するのですが、今回はかなり大型で暴風雨圏が広いことから、本日午後2時に休校の決定を発表しました。
 でも不思議ですね。今このメッセージを校長室で書いていますが、雨は降っているものの風は吹いていません。しかし、科学の発達でかなり正確に進路が分かります。科学によって未来が現実の中に入り込んでいるようです。
 中学生たちの熱心な生身の姿を思い出し、これが現実だよな、とつぶやいています。
 数時間後、風雨が強まり、生身の台風を実感することになるのでしょうね。
 皆さん、お気を付けてお過ごしください。
14:34
2017/10/18

靴の音

| by 関根均
 暑い日から一気に寒くなったため風邪を引いてしまいました。もちろん、学校を休むほどではなく、普通に仕事をしているのですが。
 メッセージを5日ほど書かなかったことの言い訳です。
 さて、本日で高校の中間考査が終わり、晴れ間も出たこともあって、グランドでは生徒たちが部活動を楽しんでいます。
 かけ声やボールを蹴る音も校庭らしくて素敵なのですが、生徒たちの運動シューズで土を蹴る音というものは格別ですね。「シュッ、シュッ」と表現したらよいのでしょうか、それとも「シャッ、シャッ」と表現したららよいのでしょうか。しかも数多くの靴の音です。
 この音を聞けるのは、校庭に面したB棟の、しかも、2階に部屋のある私だけではないかと思います。
 さても、中学生たちよ、高校生たちよ。
  「シャッ、シャッ」と音を立てられる時期は君たちの時期しかないのですよ。思う存分、「シャッ、シャッ」と走り回ってくださいね。そして、その音を楽しんでくださいね。
 教育というものの奥深さとゆたかさを、秋の季節とともに味わっています。
15:58
2017/10/13

金曜日

| by 関根均
 金曜日は校長の私にとっては授業の日です。始業前の「東大ゼミ・先端コース」に始まり、4時間目の中学2年「哲学」、5時間目の中学1年「哲学」、そして、今日は6時間目に高校3年の哲学もありました。
 今日の中学1年「哲学」のテーマは「私(自分)」でした。1期生の時から行っているテーマで、高校入学生も1年次に行っているので、これまで10回以上扱っている「定番」なのですが、深めれば深めるほどその難しさが分かってきます。
 今回は、先週に扱った『何のために「学ぶ」のか』の第2章「独学する心」(前田英樹)を導入に使いました。
「独学することは、(この限界のうちに)しっかりと自分を据えて生きる覚悟をするというこ  とである」(p.48)、「身ひとつの農民として読んだ。その読み方はほんとうに深い。専門の学者を寄せ付けないところがある」(p.49)、「我が身を離れた空想はいくらでもできる。が、それは空想でしかない。学問はしっかりとした対象を持たなければならない。その対象の性質にうまく、深く入り込まなければならない。身ひとつ、心ひとつで入り込む。その中でできることがどんなにわずかなことか、ほんとうの学問で苦労した人は、皆知っている」(p.57)
 中学1年生には難解でしょう。それでも、背伸びをして「自分」について考えていきます。
 人間は背伸びをするから成長できる。
 必死に背伸びをする生徒たちの表情が大好きです。だから、金曜日は私の好きな曜日になっています。
16:00
2017/10/12

英語を学ぶ意味

| by 関根均
 ここ3日間ほど「議論」の技法の研究に熱中しています。
 ことの発端は、先日このメッセージで紹介した、「大人にとっての外国語学習がつらいのは、立派な社会人であり深く物事を考えている自分が、外国語ではまるで子供のような拙い主張しかできないことに自尊心が傷つくからです」(鳥飼玖美子著『話すための英語力』講談社現代新書)です。
 当然のことなのですが、私にとっては朗報で、英語の勉強の方向性が見えました。
 そこで日本語ではあまり発達していない「議論の方法」について、英語の議論法から学び、さらに哲学とつなげて整理しようと思い立ちました。これなら英語を勉強する意味を感じることができますし、外国の方とじっくりと話をしてみたいという気持ちになりました。
 まず、5つの領域に分けます。
  「Ⅰ 主張する・意見を言う」「Ⅱ 主張の方法:レトリック」「Ⅲ 議論のカテゴリー」「Ⅳ 議論の方法:弁論術」「Ⅴ 理解・統合の方法:弁証法」です。
 そして、その領域ごとにさらに要素を整理します。
 例えば、「Ⅰ 主張する・意見を言う」は「意見を述べる」「素直に、素朴に自分の考えを表明する」「感想レベル、感性レベルの考えを記す」「価値を含めて主張する」の4つに分けて、さらに、「価値を含めて主張する」については「(1)正しい・正しくない」「(2)好き・嫌い」「(3)重要である」「(4)必要がある」「(5)~すべきである」「(6)~しなければならない」「(7)問題視する」に細分化します。
 そして、細分化されたそれぞれについて主な英語表現を列挙します。例えば、「素直に、素朴に自分の考えを表明する」では「actually, Frankly speaking, My honest opinion is
 that ……」のような具合です。
 意見を言うとはどういことか。議論の目的は?
 最終的には理解と内省と統合の方法へ向かうことを目標とします。弁証法、相互作用論などを援用しながら、「対話の技法」を英語という言語の“よさ”を活用してまとめたいと思っています。ちょっとワクワクして、時間の経つのも忘れて勉強しています。
 気が付くと、英語というものが少々身近に感じてきました。英語を身に付けたいという気持ちも高まってきました。
 まとまったらテキストにまとめ、『哲学』の授業で活用したいと思います。
14:27
2017/10/08

学びのパワー

| by 関根均
 今日は本年度3回目の「勉強マラソン」です。2学期になったので、来年高校課程に進級する中学3年生も参加しています。
 私も朝から一緒に勉強していますが、前から生徒たちの姿を見ていると、中学3年生たちが高校生のような顔をして頑張って勉強しています。
 とても頼もしく感じます。
 つい先日入学したばかりと思っていたのに、確実に成長しているのですね。
 私はこの勉強マラソンという学校行事が大好きです。ですから、家庭の用事がない限り、生徒たちと一緒に勉強しています。彼らの学びの振動が伝わってくるからです。アカデメイアには「共振」という言葉が掲げられていますが、まさに共振です。
 本日は家庭の用事があるので、午後の部の開始までしかつきあえませんが、彼らから得た学びのパワーを大切にしたいと思っています。
〈追伸〉
 保護者の皆さんへ。参加している生徒たちは真剣に、しかも、集中して、たぶんご家庭では見せない表情で頑張っています。
13:09
2017/10/07

挑戦

| by 関根均
 カナダ探究フィールドワークまであと33日。そろそろ英語の勉強を本格化しないと、大した成果もなく私の5回目のカナダが終わりそうなので、英語の勉強に力を入れ始めました。 
 ということで『英語の品格』(ロッシェル・カップ、大野和基著、インターナショナル新書)と『話すための英語力』(鳥飼玖美子著、講談社現代新書)を読みました。英語を勉強するためにこのような本を読むなんて、正直のところ非効率なのですが、このような本を読まないと勉強した気にならない性分で、我ながら困っています。
 「覚悟すべきは、『考えを述べる』というのは高度な知的能力を必要とするので、ある程度の基礎ができていないと自分の考えを十分に説明することができない」(『話すための英語力』より)。
 英語とは関係ないのですが、こんなところをもぎ取って、ウンウンとうなずいています。
 同書ではこんなことも言っています。
 「大人にとっての外国語学習がつらいのは、立派な社会人であり深く物事を考えている自分が、外国語ではまるで子供のような拙い主張しかできないことに自尊心が傷つくからです」
 そのとおり、と強く頷きました。私が常々思ってきたことでした。カナダでストレスが溜まるのは慣れない英語を使うからではなく、日本語ではいろいろと考えているのに、「それはいいね」とか「美味しいね」とか、そんなレベルのことを必死に下手な英語で話しているからです。
 今年は一生懸命勉強して、キャンプの若者たちとも深い話をしたいと思っています。「アメリカのトランプ政権のこと」「日本のこれからのこと」「日本のよさ」「資本主義の行く末」「還暦後の生き方のこと」「ダンスのこと」等々、私の英語は下手でしょうが、内容面で相手が私の話についてこられるか心配です。
 「開智未来の校長はいろいろと考えている」と思ってもらいたいと思います。なんでもにっこり笑って「YES」ではないのです。だから、開智未来の教育は深いのです。
 悔しいですね。英語が拙いばかりに、考えの幼い人間だと思われていたことでしょう。
 私はリスニング力がないので、場合によっては「筆談」も用いながら格闘したいと思っています。でも、付き合ってくれるカナダ人はいるのでしょうか。
14:39
2017/10/06

自己紹介プログラム

| by 関根均
 文体を変えると気分が変わり、メッセージも書きやすくなるので、今日は常体で書いてみたいと思います。常体で書くと、文学者気分になるのは不思議ですね。
 ☆   ☆   ☆
 自己紹介は意義深いにもかかわらず、重視されずになされている活動である。
 思い起こせば、小学校・中学校・高校と新年度になってクラスが変わると、最初のホームルームで必ずと言っていいほど自己紹介をさせられたものである。年中行事のようなもので、名前とニックネーム、趣味あたりを言って終了。そんな具合だった。
 大人になってからも意外と自己紹介の機会は多い。
 開智未来の校長になってからは、生徒募集に関する集まりなどで「開智未来の校長の関根です」と自己紹介を行う。大人になると名刺というものがあるので、それを渡して自己紹介ということになる。
 考えてみれば、味気ない。
 本当の自分というものを分かってもらおうとしてないなのだから、それでいいのかもしれない。
 しかし、それにしても味気ない。
 なぜ私たちは自己紹介に力を入れないのだろうか。
 自分が分かっていないからである。だから、自分のどのようなことを相手に伝えればいいのか。伝えたいのか、が分からない。
 さて、中学2年の「哲学」で「Self-introduction to myself」という取組を行っている。自分について見つめ直し、本当の自分を自己紹介で表現する。だから「自分への自己紹介」と名付けた。今日の授業では、3名以上の友だちにその自己紹介を行い、コメントをもらうこととした。
 「自分を理解してもらうためには、恥ずかしがらずに自分をオープンにすることも大切です。自分をオープンにせず、『自分は人に理解されない』と嘆いたって、それは無理ですよね。」
 哲学のテキストに書いた言葉である。
 やはり自己紹介とは深い営みである。
 生徒たちには自己紹介できる人間になってほしいと思う。
12:17
2017/10/05

マクロ-ミドル-ミクロ

| by 関根均
 今日は敬体でメッセージを書きたいと思います。
 開校して7年目、私自身を考えると何かが行き詰まっている、次の段階へと成長しなければという思いで、少々もやもやした気分で過ごしています。この思いは、2年ほど前から感じていることです。
 先日、塩野七生氏の『日本人へ 危機からの脱出篇』(文春新書)を読みながら、歴史的・人類的なものの見方をしなければいけないと感じました。自分の進歩が止まっていた、よい学校を創ろう、生徒を伸ばそうという思いのあまり、日常に埋没して、勉強が不足していたと反省しました。
 今、『閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済』(水野和夫著、集英社新書)と『「文学部廃止」の衝撃』(吉見俊哉著、集英社新書)を同時並行で読んでいます。
 前者は、資本主義の今後を、国民国家や民主主義と関連づけながら、歴史的・世界的な規模でマクロに論じています。後者は、大学教育とは何か、また、これからどのように展開すべきかを、文部科学省の政策を分析する中で論じています。日本という規模での考察で、ミドルの考察と言えましょう。
 そして、これらの知見を開智未来の教育とつなげて実践にするのが私の仕事です。教育は日常の、また、一人一人の生徒、保護者、教員と関わる営みですから、極めてミクロな考察をすることになります。
 このようにして、マクロ-ミドル-ミクロをつなげることが私のこれからの仕事ではないかと思っています。そして、そのように理論と実践をつなげる方法こそが「哲学」ではないかと考えています。さらに、この考察を「哲学」の授業へとつなげていければと目論んでいます。
 ルネサンスの7年目。私自身もルネサンスしなければ。新たな自分を開始したいと決意したところです。
09:28
2017/10/04

「敬体」と「常体」

| by 関根均
 日本語の文末表現には「敬体」と「常体」があります。敬体とは、いわゆる「です。ます。」で表現するもので、常体は「である」で表現することになります。
 敬体は話言葉に近いので、書き手の直の言葉のようになります。対して、常体は書き手からやや離れて、その内容に重心が移ります。
 この「校長からのメッセージ」は、校長の思いを伝えるので敬体で書いています。「今日はこんなことがありました」「私はこのように考えています」というメッセージにはこの敬体が向いています。
 しかし、一方で、私との結びつきを少々離したいと言う場合は、この敬体は相応しくありません。また、敬体でずって書いていると、どうしても同じようなことの繰り返しとなります。
 今日は、初めての試みとして、常体で書いてみたいと思っています。常体で書くとこんな風になります。ご賞味ください。
 ☆   ☆   ☆
 先日、家族団らんで食事をとっていると、電話がなった。
 こんな時間に間が悪い電話だなと思いながら取ると、「無作為で抽出された結果、今回の選挙についての調査をお願いします」と、機械の音声が聞こえてくる。
 選挙の調査である。
 機械的に私が選ばれたのは分かる。しかし、機械的に、時間も考慮せず、「お食事中のところ申し訳ありませんが」という前置きもない。自動的に電話調査をするようにプログラミングされているのだろう。
 不快なほどの違和感。
 あまりこの言葉は好きではないが、違和感を感じる。
 この電話調査を企図した者は団らんで食事をとっているかもしれない。しかし、人間である私はその時間に機械の電話を受けて食事を中断されている。
 「申し訳ありません。今食事中なので」
 機械を相手に言っても詮無きこと、とは知りながら、機械相手だからといって無言で電話を切ることもできずに、受話器を置いた次第である。
 AI化が進むと、このようなことが日常化されるのであろうか。開智未来生たちの生きる未来をふと考えてしまう。
 ☆   ☆   ☆
 常体ではこんな切り口ができる。敬体では、私の不満が爆発したような文章になってしまうでしょう。ときには、文体を変えるのもいいのかもしれないと、気まぐれにも思っています。そして、言葉の教育の重要性も感じています。
17:29
2017/10/02

貢献の朝

| by 関根均
 「ルネサンス」の平成29年度も後半となりました。早いものですね。開智未来も開校して6年半が過ぎたことになります。
 最近、これまでの足取りを振り返ることが多くなっていますが、長かったような短かったような不思議な気持ちです。平成29年度も同じです。早かったような短かったような。
 本日の職員会議で生徒会担当から「貢献活動」についての報告がありました。
 本校の第一校訓「創造・発信・貢献」は第二校訓「自律と正義」ほどにはその具体的取組が進んできませんでした。「創造」については、開智未来の特色ある取組でもって実現していますが、発信についてはまだ十分ではありません。貢献にいたっては具体的な取組はゼロの状態でした。
そこで、発信については「未来TED」を開発したところです。
 今回、生徒会が中心になって、地元に貢献する活動をすることになりました。具体的には、栗橋駅・古河駅・加須駅・館林駅・柳生駅で、駅の方と相談の上、駅周辺のゴミ拾いや草取り、また、朝のあいさつ運動などを行います。期日は10月20日(金)~25日(水)の4日間。柳生駅のみ21日(土)となりました。
 生徒会が呼びかけて、参加する生徒を募りました。中学1年生から高校2年生まで、延べ166名の生徒が手を挙げてくれました。
 開智未来の精神は確実に育っています。嬉しくなりました。
 趣旨は「日頃利用している駅の清掃活動などを通じて、地元の方達への感謝を示し、地域に『貢献』をする」です。素晴らしいですね。そして、キャッチフレーズは「貢献の朝も学びの朝である」です。開智未来生らしい機知の富んだ言葉ですね。
 確実に開智未来のかたちが出来上がりつつある、と確信しました。
 さて、これからの平成29年度後半戦。ルネサンスらしく力づよく生き生きと成長する学校でありたいと思っています。
18:42
2017/09/29

中学時代

| by 関根均
 本日、中学校時代の同級生から40年ぶりに同窓会をするので協力してほしいとの連絡がありました。私は過去を振り返るのが苦手なので、あまり同窓会には参加しないのですが、今回は時間が許すかぎり協力しようと考えています。
 開智未来を開設して、中学生を教えるようになったからです。
 中学生を教えながら、自分の中学校時代を振り返り、思い出すことが多くなったからです。
 中時代がいかに意味ある時期だったのか、その時の仲間と関わりながらいかに自分が成長したのか。そのことが中学生を教えて分かってきたからです。
 高校の同窓会には5年前に出席しました。きっと今度はもっと深く、昔の自分を見つめられるような気がします。
 「君の家に行って、ビートルズやサイモンとガーファンクルのレコードを聴いたよね」
 「新宿の歩行者天国で君がカップヌードルというものを食べたって話をしたね」
 ミュンヘンオリンピックで選手村がテロに襲われて、ショックを受けたことも思い出します。地元の公立中学校でしたので、そのうちの半数は小学校からの仲間です。小学校時代のことも話になるでしょう。
 この学校が出来てから入学説明会や小学生サプリで、小学生とも接する機会が増えたので、小学時代も振り返るようになりました。ちょっと楽しみです。
 電話をしてきた方は、小学1年の時に同じクラスでした。今でもその時の姿を覚えています。人間は思い出し始めると、普段は忘れているのに一気に記憶が蘇るものです。記憶というものは不思議なものです。このメカニズムが分かれば学習にも役立つのに。これはサプリの視線ですね。
 今の自分と中学校時代の自分をつなげることで、「哲学」の授業にもプラスになると思います。珍しく同窓会を楽しみにしている自分がいて、不思議な気持ちになっています。
16:16
2017/09/28

未来に向けて

| by 関根均
 今、開智未来の教育理論や「哲学」の授業の総合的にまとめる作業をしています。テキストやプリント、さらにノート等、たくさん資料はあるし、私の頭の中に全体像はできているのですが、すっきりと分かるような図式化、さらに、個々の論理の発展、そして、資料の整理等をまとめておこうと思います。
 ここでまとめないと、いつか面倒になってしまって、未完成で終わってしまいます。
 それに、いったんまとめれば安心して、次のステップへと進化できるはずです。
 最近、私の新たな学びが滞っていると感じています。本当なら、2年間ぐらい大学で勉強したいくらいです。英語とダンスには新しく取り組んでいますが、「教育」について本気で勉強し直したいですね。
 それにしても、開智未来の教育や哲学について、膨大な量のノートやプリント類があります。我ながら感心してしまいます。開智未来の先生方や生徒たちに引き継いでもらって、新しい知識や感覚でさらに発展することを夢見ています。
 でも、まずは私自身でまとめなければいけませんね。未来に向けて頑張ります。
17:50
2017/09/22

教育の醍醐味

| by 関根均
 今日は始業前に中学3年生の「先端コース」、4時間目に中学2年「哲学」、5時間目に中学1年「哲学」、放課後に高校2年のカナダFWに使う「インタビュービデオ撮り」の打ち合わせと、生徒たちと関わることがたくさんありました。
 加えて、昼休みも5人の生徒が校長室に来ました。
 校長の仕事の多くは管理的な業務ですが、生徒と関わると「仕事をした!」という充実感があります。教員の習い性ですね。
 今日は生徒と関わる中で英語を使うことが多く、これからオールイングリッシュの取組が進むと、生徒との関わりは英語でなされる方が多くなりそうです。生徒の英語力がさらに向上するので、こちらも進歩しなければいけませんね。
 生徒たちは大人の私たちを超えていく存在です。
 同時に、私たちも進化しないと自分たちを超えていく人間を育てられません。
 それが教育の醍醐味です。
 楽しい1日でした。
17:55
2017/09/19

次のオールイングリッシュへ

| by 関根均
 ブリティッシュヒルズを終えて、久しぶりの学校です。
 職員朝会ではオールイングリッシュを達成したことを報告しました。次は来年度に向けて中学1年生のオールイングリッシュ・プログラムを開始する番です。
 まずは英語の歌を歌って、2回目の弾丸インプットを行い、英語の質問スタンプラリー、そして、「星の王子さま」プログラムと続きます。7年目になって、様々な領域で教育活動のプロセスが整備・開発されてきました。
 中高一貫課程は、中学課程を卒業するまでに英語を話せるようにする。
 新たな目標を考えています。
 そして、高校入学の高校2年生たちとは11月にカナダへ一緒に行きます。こちらもオールイングリッシュです。高校生にも「英語の質問スタンプラリー」をしてみたいと思います。
 生徒たちの成長についていくのは大変ですが、一緒にオールイングリッシュを行えることはとても楽しいことですね。
 さて、明日は秋の塾説明会です。
 ブリティッシュヒルズでのオールイングリッシュの取組についても報告しようと思います。英語で説明した方がよいでしょうか。挑戦してみようかと考えています。
15:01
2017/09/17

ブリティッシュヒルズ最終日

| by 関根均
 今回のブリティッシュヒルズでは、オールイングリッシュの取組とともに、私も含め5名の引率教員と英語で話をするスタンプラリーを行いました。
 スタンプラリーでは教員から「Yes-No Question」「What Question」「How Question」の3種類の質問を英語で行います。その際、質問以外の会話も英語で行います。
 ですから、生徒たちは少なくとも5回、英語で先生方と話をしなければなりません。英語の実践勉強になると同時に、教員とコミュニケーションをとることになります。英語科以外の先生にとってはすべてが英語なので大変だったと思います。生徒たちは教員以外にブリティッシュヒルズの外国人講師と英語で話をするので、この3日間でかなり英語を使うことになります。
 生徒たちと話をすると、絵が好きだったり、ピアニストになりたかったり、小児科医になることが夢だったり、伊達政宗が好きだったり、といろいろなことを知ることができました。私にとっては生徒理解の機会となりました。
 「このような取組をさらに続けて、英語の授業と連動させながら、中学課程を修了するまでに英語で自由にコミュニケーションが取れるようにしたいですね」
 昨晩の教員ミーティングで話し合いました。学年団の先生方もやる気いっぱいです。
 さて、生徒たちはすでに5時30分までには起きていて、今は朝の独習時間です。午前中に最後の英語の授業を受けて、昼食を取ってブリティッシュヒルズを出発することになります。このメッセージを送る時間がないかもしれませんので、余裕のある今のうちに、早朝で申し訳ありませんが、メッセージを送らせていただきます。
06:20
2017/09/16

ブリティッシュヒルズ2日目

| by 関根均
 ブリティッシュヒルズ2日目。曇ってきましたが、雨は降っていません。午前中にオリエンテーリングを選択したすべてのグループのオリエンテーリングが終了し、雨による活動の支障はなくなりました。後はすべて室内の講座です。
 生徒たちもだいぶ英語を使うことに慣れてきて、日本語を聞くことはありません。姿勢や表情も堂々としてきて、自信も出てきたのでしょう。
 この学年は全体におとなしい生徒たちが多いのですが、それでもしっかりとやり遂げる学年です。静かなる力と表現できるでしょう。活発でも肝心な時に力のでない人間もいます。一方で物静かでも確実に実行する力強さをもった人間もいます。彼らはその後者です。
 Change your silent energy into positive action.
 昨晩、学年の先生方と話し合い、彼らの次の課題をこのように考えました。さらに、その変化を促すポイントが「independent」ではないかという話になりました。
 自分で考え、自分の考えに基づいて判断し、行動すること。これからの課題です。
 私は、今回のブリティッシュヒルズFWで今年度5回目の宿泊行事の引率となります。還暦を過ぎて、宿泊行事の引率はだんだんきつくなってきましたが、このように先生方と生徒たちのことを一緒に考えることができるので、とても有意義です。
 一緒に寝泊まりして、何日間も生徒たちだけのことを考えて過ごす。そして、話し合う。
 台風が心配ですが、いいフィールドワークを送っています。
14:38
2017/09/15

この世界で生きること

| by 関根均
 今日から中学2年生のブリティッシュヒルズFWを引率しています。
 今朝、加須駅で電車に乗り込むと北朝鮮のミサイルが発車されたとのことで電車がストップしました。昨日の職員朝会でこのような時の学校の対応方法は確認してあったのですが、すぐに学校へ電話し、必要な対応を指示し、電車が動き始めるのを待ちました。
 幸いにもJアラートは発せられなかったので、しばらくして電車は動きだし、無事、ブリティッシュヒルズFWが始まりました。
 恐ろしい世界になりました。場合によっては、学校は休校、そして、宿泊行事も中止ということを、常に念頭に置かなければならない時代になってしまいました。
 考えてみれば、このような国が世界中にたくさんあるのですね。多くの子どもたちが爆撃で死んでいく地域があるのです。また、日本でもそのような時代があったのです。
 そんなことを考えながら、これからの時代を生きていく、しかも、その中で貢献する生徒たちを育てることの大切さを感じています。
 ブリティッシュヒルズでは生徒たちはオールイングリッシュに挑戦しています。
 英語を学ぶだけでなく、この世界で生きることも考えさせたいと思います。
15:45
2017/09/14

静かなパワー

| by 関根均
 いよいよ明日からブリティッシュヒルズFWです。
 中学2年生たちも盛り上がってきました。今日も休み時間になると、多くの生徒たちが私のところに「May I come in?」とやってきました。
 この学年はおとなしい生徒たちが多いのですが、静かに勇気をもって行動する生徒たちです。ですから、明日から3日間、オールイングリッシュをやり遂げてくれるでしょう。
 心配なのが台風です。日曜日には日本列島に上陸して関東地方へと北上してくるようです。
 この生徒たちが中学1年生のときの里山フィールドワークを思い出しました。雨が心配でしたが、どうにか4日間の里山の生活を終え、バスが久喜駅に到着したときに土砂降りの雨。バスから荷物を取り出すにもずぶ濡れになったことを思い出します。
 再び……?
 いいえ。彼らの静かなパワーで台風の雨も追い払ってしまうでしょう。
 終了後の彼らの成長した姿を楽しみにしてくださいね。そして、開智未来はさらに一歩、英語の取組を進化させたいと思っています。こちらも楽しみにしてください。
16:21
2017/09/13

See you later!

| by 関根均
 中学2年生の「British Hills Inquiry Fieldwork」が明後日に迫りました。
 昨年から、このFWをオールイングリッシュとしたので、私自身も英語の勉強に追われています。何しろ、生徒たちと英語で話をしなければならないのですから。
 その練習として、今年からの取組ですが、引率する先生全員から英語の質問を受ける「スタンプラリー」を行っています。具体的には、各先生とのところへ行って、3種類の質問(Yes-Noの質問、Whatの質問、Howの質問)を受けます。英語以外の教員は大変です。英語で質問しなければならないのですから。
 昼休みに5名の生徒が校長室にやってきました。
 May I enter the principal's room?
 Yes, please come in.
 Did you have breakfast this morning?
 Yes, I did.
 What did you eat? ……
  このような会話が続きます。
 中学生たちの一生懸命な姿って、本当にいいものですね。
 私が中学生だった頃、このように流暢に英語が話せたでしょうか。校長室へ行って校長先生と英語で会話するなど想像にもつきません。
 Your English is excellent! See you later!
  See you.
 生徒たちの後ろ姿が頼もしいです。1年後、2年後、3年後……とその姿はだんだんと大きくなっていくのですよね。
13:49
2017/09/11

他者とつながるための回路

| by 関根均
 新たな自分、ゆたかな自分をつくっていきたい。
 ということで、年甲斐もなくダンスに精を出していますが、高校時代に好きだった「詩」についても9月に入ってから勉強を開始しています。
 ダンスにしても詩にしても、一種の「自己表現」です。校長という仕事以外に、「表現者」という自分の有り様を模索しているところです。
 さて、昨日『言葉の力を贈りたい』(ねじめ正一著、NHK出版)を読んでいると次のような文章に出会いました。
 「広い意味での自己表出の道具として、詩を考えている人が圧倒的に多くて、自分と他者とを結ぶ回路としての詩というふうに考えている人は、現代詩の中ではまだ少数派なんじゃないか」 この言葉は詩人の谷川俊太郎氏の言葉ですが、とてもハッとさせられました。自己表現はなんのためにするのか、という問いへの答えがここにあります。
 ダンスにしても詩にしても、ただの自己満足の自己表現ではなく、他者とつながるための回路でなければならない。
 世の中、深いですね。
 生徒たちに伝えたいと思っています。
16:00
2017/09/08

祖父母参観

| by 関根均
 昨日のことですが、孫の保育園で祖父母参観という催しがあり、妻の都合がつかないため、また、幼児教育も見たいと思い、私が参加しました。
 この開智未来を開校して、初めて中学生を教えるようになり、説明会で小学生にサプリをして小学生とも接することが増えましたが、保育園の教育を垣間見て、教育という営みの奥深さや大切さを学ぶことができました。
 幼くても、きちんと言葉でていねいに育てる。これが教育なのですね。
 さて、私の孫は4歳児のクラスで、参観の最後に自作のプレゼントをもらいました。それは嬉しかったのですが、最後の歌が「おじいさん、おばあさん、百歳まで元気に長生きしてね」みたいな歌詞で、敬老会のようで不思議な気持ちになりました。
 これでもダンサーを目指して(笑)、日々トレーニングをしている我が身です。英語もスラスラと話せるようにしたいし、教育の研究も進めたいと思ってます。
 スーパーエイジングで頑張ろう!
 決意を新たにした次第です。
18:39
2017/09/04

人間教育・心の教育

| by 関根均
 未来祭が終わり、本日の午前中は片付け、午後は授業が始まりました。
 6時間目に高校2年生の哲学の授業を行いました。テーマは「人間教育(心の教育)」です。  「新しい時代を拓く心を育てるために-次世代を育てる心を失う危機-」(中央教育審議会答申)、いわゆる「心の教育答申」が発表されたのが平成10年、今から約20年前のことです。私は当時、埼玉県教育局の指導主事でした。
   その答申の中で、次のようなことが訴えられてします。
 「豊かな人間性とは、(1)美しいものや自然に感動する心などの柔らかな感性、(2)正義感や公正さを重んじる心、(3)生命を大切にし、人権を尊重する心などの基本的な倫理観、(4)他人を思いやる心や社会貢献の精神、(5)自立心、自己抑制力、責任感、(6)他者との共生や異質なものへの寛容、などの感性や心である。このような感性や心が子どもたちに確かにはぐくまれるようにするため、我々大人が、大人社会全体、家庭、地域社会、学校の足元を見直し、改めるべきことは改め、様々な工夫と努力をしていこうではないか」
 当時の私には、徳目の羅列で、説得力がないと感じました。手本を見せていない大人が立派なことを言っても説得力がない。そう思っていました。
 私たち大人は簡単に「人間教育」や「心の教育」の重要性を唱えますが、まずは大人がそれを語るだけの人間性を持たなければなりませんし、徳目の押しつけでは生徒たちは聞いてくれません。
 長い時間をかけてテキストを作成し、高校2年生たちに話しました。
 どのような授業をしたのかをうまく書き表すことはできません。生徒たちが何かを学んで成長してくれたらと願っています。開智未来生はきっと何かを感じてくれると思います。私自身も成長していかなければなりませんね。
 テキストのPDFファイルをホームページの「新教育キャビネット」の平成29年度「哲学」の「高校2年」フォルダにアップしました。ファイル名は「高校2ねん「哲学」テキスト2」です。
17:09
2017/09/02

未来

| by 関根均
 今日は第7回未来祭です。
 開校の年、中学1年生と高校1年生だけでこの未来祭を行いました。それから6年が経ち、高校3年生を除く7つの学年が一つになって未来祭が行われています。
 一方、今、時間の合間をぬって、このメッセージを校長室で書いていますが、窓から見える、金色の稲穂の風景は6年前と変わらない風景です。
 時間というものは、一体どこにあるのだろう。
 不思議な気持ちになっています。
 未来祭で躍動する生徒たちの、この今という時間も、きっと彼らの中ではずっと「今」として生き続けるでしょう。一方で遠い過去となっていくでしょう。そして、5年後は5年後の生徒たちが、10年後は10年後の生徒たちが未来祭で躍動しているでしょう。
 これからも続く、開智未来を思い遣りながら、幸せな気分に浸っています。
 終了まであと2時間、生徒たちも、そして、来場者の方々も開智未来を満喫していただければと思います。
13:52
2017/09/01

明日は未来祭

| by 関根均
 明日は未来祭。今日はその準備で生徒たちは朝から動き回っています。
 通常は、「学びの朝」ということで多くの生徒たちがアカデメイアで独習をしていますが、今日は体操服や体育発表祭で揃えたクラスTシャツを着て、いつもとは違う「朝」でした。
 開智未来の生徒たちを見て、それぞれが自分のやるべきことをテキパキと行っていることに感心します。第2校訓の「自律と正義」の「自律」が育っていると嬉しく思います。
 学校というところは、勉強だけでなく、文化祭でも体育祭でも宿泊行事でも、また、日々の生活の中で多くのことを学ぶものです。そんな生徒たちを眺める余裕も必要ですね。
 さて、台風が近づいているとのこと。明日の天気が心配ですが、雨だけは降らないでほしいと願っています。思う存分、自分たちで創る文化祭を味わわせたいですよね。
 加須駅、栗橋駅、古河駅、館林駅から文化祭用バスが出ます(詳しくはホームページに時刻表が掲載されています。また自家用車での来校は駐車場の関係で出来ません)。多くの方に開智未来の文化を満喫してほしいと願っています。
13:42
2017/08/28

Regeneration(再生)

| by 関根均
 長雨が続いて涼しく、過ごしやすい夏休みでしたが、先週からは一気に暑くなり、少しバテ気味です。土曜日も始業前に東大ゼミ、高校説明会での中学生勉強サプリ、共育講座での「還暦サプリ」等、2学期が始まると一気に忙しくなりました。
 比べて、生徒たちは元気ですね。授業の後に、未来祭の準備、そして、部活動といくらでもエネルギーが湧いてくるように見えます。
 さて、今週の土曜日は「第7回未来祭」です。今年のテーマは「再生(regeneration)」です。パンフレットの校長あいさつに次のような文章を記しました。
 「開校7年目の本年度を私は『再生』の年と名付けた。3月に中学入学第1期生が卒業した。この6年間でひととおり学校が完成し、新たな年回りが始まるという思いからである。そして、この再生をルネサンス(Renaissance)と呼ぶことにした。初心を忘れず、併せて開智未来の文化が花開くことを期待したからである。さて、未来祭実行委員会はこの再生に『regeneration』という英語をあてた。もちろん、『再生』という意味ではある。しかし、この言葉に、新しい年回りを担う『世代(generation)』という彼らの意気込みと自負心を私は感じ取っている」
 エネルギーは特に高校生の特権とも言えるものです。
 中学・高校のサイクルを6年と考えれば、今年から2巡目。生徒たちの表現する Regeneration を楽しみにしています。
14:07
2017/08/25

2学期スタート

| by 関根均
 昨日から2学期が始まりました。すでに、後期の夏季講習が始まり、職員の朝の打ち合わせや各SHRなど通常の生活が始まっていましたが、通常授業が始まるとやはり違います。
 今日は始業前に東大ゼミの「先端コース」の講座、4時間目が中学2年「哲学」、5時間目が中学1年「哲学」、そして、6時間目が高校3年「哲学」と続きます。
 準備に忙しいですが、生きているという実感が湧いてきます。
 2学期は基本に戻って、「メモの徹底」「人間教育」「一人一人を見つめる」……、と一つ一つ意識しながら教育活動に専念したいと思っています。もちろん、校長なので学校運営も大切なのですが、どうもこちらの方は得意ではないらしく、困ったものです。両立するよう頑張ります。
 最近、生徒たちを皆からつくづく思っているのですが、生徒たちの方が大人より上のような気がします。保護者の方たちは家で見るわが子の姿から、なかなか信じがたいかもしれませんが、学校での姿を見ると、大人よりずっと真剣に生きていますし、伸びようと努力しています。
 私も含めて、反省し、そして、成長しなければならないのは大人の方ではないでしょうか。
 2学期が始まりました。生徒たちに刺激を受け、彼らに恥じないよう、彼らの校長として相応しい生き方をしたいと思っています。
 これから午後は3つの学年の哲学があります。新たな気持ちで頑張ります!
11:09
2017/08/19

人間を育てる

| by 関根均
 今日は午前中が中学説明会、午後が高校説明会でした。久しぶりのサプリで楽しかったです。
 小学生、そして、中学3年生にそれぞれサプリして、発達段階に応じた指導の大切さを痛感しています。小学生だからこそ伝わること、中学3年生だから伝わることがあります。それぞれに子どもたちはきちんと反応します。また、保護者の方だから伝わることがあります。
 人間って面白いですね。
 年齢に応じて変化して、成長する。
 勉強だけでなく、もっと人間というものを広く育てることの必要性、そして、その面白さや奥深さを感じています。
 学びの探究に重点をかけて、もちろん、開智未来の教育は「人間と学びは一体」という考えですが、人間の育成が軽視されていたかもしれません。
 小学生たちも、中学3年生たちも人間として成長したいと思っています。もしかしたら、その思いは大人よりも上のような気がします。子どもたちの期待に応える学校にしなければと思いを新たにしました。
17:17
2017/08/18

再開

| by 関根均
 8月に入って初めてのメッセージです。これほど「校長からのメッセージ」を書かなかったのは、このメッセージを始めてから7年間で始めてです。
 8月1日から8月15日までは学校から離れて完全休養としました。コンピュータにも一切触れず、勉強と読書とダンスの日々を続けました。特にダンスは毎日1時間以上行い、さらにスポーツジムで筋トレやランニングで汗をかくなど、アスリートのような生活を前半は行いました。
 それが祟ってか、8月9日の朝にぎっくり腰となり、その後は横になることも苦しく、唯一椅子に座ることだけはできたので、朝から晩まで勉強、特に、英語に専念する毎日を過ごしました。
 英語の「速書」でスラスラ英語を書けるようにしたいと考え、『星の王子さま』と『速読英熟語』を全文書き写すという、無駄に頑張りを続けました。スペルが分からなくて英単語を書けないのではないか、という不安をかなり払拭できて、英文を書くことへの抵抗感が無くなってきました。
 さて、今日から夏季講習の後期が始まり、中学1年生から高校3年生たちが登校を開始しました。午後は部活動と未来祭の準備なので、事実上2学期が始まったようなものです。早速、早朝のアカデメイアへ行って勉強すると、7時45分の段階で「満員御礼」状態です。さすが開智未来生ですね。私のやる気にも火が付きました。
 7月最後のメッセージに書いたように、二学期のテーマは「人間」としたいと思っています。生徒たちに人間について語り、自分自身もより人間的であるように努めたいと考えています。
 人間とは何だろう。正しい人間のあり方、良い人間とは?
 開智未来の教育を見直す作業とともに、生徒たち、先生方と一緒に追求していきます。「知性と人間を育てる学校」-これが開智未来の基本哲学です。もう一度、初心に戻って人間を育てる学校になるよう努めたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
〈追伸〉
 明日は、午前中が中学校説明会、午後が高校説明会です。それぞれ「小学生サプリ」と「中学生勉強サプリ」を行います。夏休みの終盤に向けて、皆さんにやる気と元気をお渡しできればと思っています。一昨日と昨日、「私の未来」と「私は天才、地道な努力」の直筆をそれぞれ約100枚書きました。氣をたっぷりと入れましたので多くの方に来ていただければと思います。
10:51
2017/07/31

人間

| by 関根均
 1週間ぶりのメッセージです。
 金曜日に、高校1・2年生との勉強合宿から帰ってきました。そして、土曜日に高校体験授業、昨日は中学体験授業がありました。
 4月の入学式、さらに高校入学生のスターティング・セミナー、体育発表祭、中学3年の探究フィールドワーク、7月10日からの里山探究フィールドワークと続き、これで平成29年度の1学期が終了しました。盛りだくさんの毎日でした。今年は体調もよく元気に過ごせたと思っています。
 明日からは8月。8月15日までは高校3年生の大学進学補習や部活動を除いて、学校は完全休校状態となります。私も完全休養させていただきます。
 「再生」の年、開智未来の教育を一つ一つ確かめながら、また、すべての学校行事を改善しながら進めてきたつもりです。まだまだ課題はありますし、もっといいものにしていかなければなりません。
 3つのI(Inquiry, Internationalization, ICT)を近年進めていますが、その前提として「人間」を育てることの重要性を実感しています。逆に、人間を育てないと3つのIは正しい意味を持たないのではと思っています。
 開智未来は開校以来、「学びと人間」「知性と人間」を追求してきました。その考えに共感して多くの生徒たちが入学してくれたのだと思います。その人間についての取組が少々おろそかになってはいないか、と反省することもあります。私のサプリはもともと人間をスタートラインに置いています。その初心に戻らなければと考えています。
 さて、明日から私も15日間学校から離れます。基本的には自宅で、開智未来の教育の整理と研究開発、『勉強サプリ』の執筆、そして、英語とダンスに没頭する予定です。併せて、人間について、特に「心」や「意志」について考えてみたいと思っています。「共感と他者理解」「ソーシャルスキル・集団・社会」「正義」「自立と自律」が基本テーマだと考えています。
 開智未来生たちもそれぞれの夏休みを充実して過ごしてほしいと思います。また、高校3年生には困難を立ち向かってほしいと願っています。頑張ってくださいね。
10:55
2017/07/24

楽しみ

| by 関根均
 明日から高校1・2年生たちと長野県へ勉強合宿に行ってきます。
 2週間前に中学1年生と「里山探究フィールドワーク」に行って、その余韻がまだ残っている状態で、今度は高校生。楽しい慌ただしさです。
 今年からの新たな企画で、夕食後、先生方が自分の専門等を生かして「未来ゼミ」(50分)を行うこととしました。私も1日目が「超過激サプリ」、2日目が「(英語)音読・文法・速書・暗記トレーニング法」、3日目が「西暦2017年の実存主義」を行います。すべて異なるテーマ・内容ですが、私の中では根底でつながっています。高校生たちに本気の自分をぶつけてみたいと思っています。楽しみです。
 それから、ニックと一緒に「Tゼミ」も行います。これは英語でディスカッションをするという講座で、勉強合宿中に4回実施します。実は、日本の学校では議論の仕方を教えません。日本には議論という文化がないからです。しかし、英語では議論に使う「表現」がきちんと整理されてあります。それを学んで、英語でテーマを決めてディスカッションし、単に英語の勉強だけでなく、議論の仕方を学ぼうというものです。楽しみです。
 今回の勉強合宿では、英語で「前置詞」を勉強します。前置詞のコアイメージを学びながら、450個の熟語をマスターします。前置詞は日本語にはない品詞で、それぞれのイメージは日本人にはなかなかわかりづらいものです。以前から興味があって、これまで前置詞の本を3冊も買って理解しようとしたのですが、できないままに還暦になってしまいました。今回は生徒たちと一緒に、英語の先生の特訓を受けて、この4日間で習得したいと思っています。すでに予習も行っています。楽しみです。
 朝から晩まで、生徒たちに負けないくらい勉強してきようと思っています。
 そんな訳で、参考書や資料等の勉強道具がたくさんあるので、コンピュータを持っていくことはできません。また、勉強が忙しくてメッセージを書く時間もないと思います。
 最近、この「校長からのメッセージ」をお休みすることが多くて大変申し訳ありませんが、明日から金曜日までお休みさせていただきます。勉強合宿が終わったら、その成果や生徒たちの様子をお伝えしますのでご容赦ください。
〈追伸〉
 勉強合宿後、7月29日(土)に「高校体験授業」、30日(日)には「中学体験授業」があります。それぞれで生徒向けサプリと保護者対象サプリを行います。こちらも元気いっぱいサプリしたいと思います。是非とも多くの方に参加していただければと思います。
 では、4日間ほどすみません。生徒たちと一緒に楽しんで勉強してきます。
15:12
2017/07/21

リミッター

| by 関根均
 久しぶりのメッセージです。
 今年の夏休みは納得できる夏休みにしようと(とは言っても普通に学校はあるし、校長としての仕事はあるのですが)、中学1・2年生に配布した「ユニット学習シート」を使って、かなり集中して(狂ったように)勉強や仕事をしています。それに加えて、毎日約1時間「ダンス」のトレーニングをしているため、メッセージを書く余裕がありませんでした。
 我ながら自分のことを「変な人間」だと思います。
 生徒たちに求めていることを還暦になっても本気で行っているのですから。しかも、ダンサーという肩書き(自称でもいいのですが)を持ちたいと思って、猛暑の中毎日練習しているのですから。
 人間というものは、知らず知らずのうちに自分を枠の中に閉じこめたり、ブレーキを踏んだりするものです。何か軌道を外れることが怖いからかもしれません。
 リミッターを外す。
 これは伸びるために必要なことなのですが、私たちは無意識に自己防衛して、ときには、社会防衛の観点から、そのリミッターを外そうとしません。
 ちょっと外してみようかな。
 そんな気持ちでこの間過ごしてきました。
 その夏休みでどのように成長できるか。いい歳をして挑戦してみたいと思っています。その成果は8月26日(土)の「共育講座」で発表したいと思っています。
 さて、明日と明後日はさいたま新都心のスーパーアリーナで「彩の国進学フェア」があります。開智未来も参加します。私も例年どおり、ミニサプリ(偏差値10アップ学習法講座)を会場内で実演したいと思います。11時30分、13時30分、15時30分です。元気全開でサプリします。多くの中学生たちとお会いしたいと思います。
16:56
2017/07/15

充実した夏

| by 関根均
 里山から帰ってきて、昨日は、始業前に東大ゼミ・先端コースの講座、中学2年生~高校3年生までの終業式、今日は職員研修会と中学1年団との里山探究フィールドワークの反省会と慌ただしく過ぎています。
 次は7月25日~7月28日に行われる勉強合宿です。こちらでは高校1・2年生と一緒に4日間過ごします。
 慌ただしいのですが、職員全員で開智未来の教育を創る楽しみがあります。
 里山探究フィールドワークの反省会では、このフィールドワークに向けて取り組んできた、「自立」「発表」「観察・発見・疑問」等の成果を確認し、これからの取組について2時間もかけて話し合いました。先生方の意気込みや真摯な姿勢を見て、私もやる気がさらに湧いてきました。
 さて、明日は10時から栃木県の小山市で「これからの教育説明会」があります。すでに7月1日に群馬県の館林市で行いましたが、その第2弾です。親の願いとは何かを考えながら、これから求められる教育について一緒に考えたいと思っています。
 ところで、里山から帰ってきて、やっぱりこちらは暑いですね。でも、充実した夏になりそうです。
15:23
2017/07/13

凱旋

| by 関根均
 里山から帰ってきました。
 いいフィールドワークでした。目標の「一人で行動する」「おしゃべりをしない」、そして、「発表」は十分に満足できるものでした。
 「一人で行動する」は早朝アクティビティで友だちと行動せずに、一人で行動しようというものです。これまでも生徒に言ってきたことですが、なかなかできませんでした。これは大人でも難しい行動です。つい誰かと一緒に「連(ツル)んで」しまいます。人間は一人には耐えられないからです。しかし、人と一緒にいるとつまらないおしゃべりをしたり、自分の興味のあることに集中できなかったりします。
 1学年の教員たちは「一人で行動する」「おしゃべりをしない」と何度も言い続け、また、その意味を生徒たちに考えさせ続けました。最初の早朝アクティビティはまだ十分ではありませんでした。しかし、3日目の朝、そして、今日の朝と生徒たちは一人で思い思いに観察をするようになりました。
 これは精神の成長と強さがなければできないことです。
 「君たちはもっとも成長率の高い生徒たちです」
 閉校式で1年生たちを褒めました。たしかに、この4日間、目の前で成長する姿がありました。中学生はグングン成長するものですね。
 さて、彼らは家に帰って、この里山探究フィールドワークで感動したこと、学んだこと、成長したことを保護者の方に伝えることになっています。
 「君たちの成長した姿を家の人に見せてくださいね」
 誇らしげな表情をしていました。中学1年生の保護者の皆様、楽しみにしてくださいね。
18:23
2017/07/10

「里山探究フィールドワーク」開始

| by 関根均
 今日から中学1年生と「里山探究フィールドワーク」に行ってきます。
 今回で7回目。下見を合わせると8回目の飯山市です。この間は、宿のお父さん・お母さんたちと過ごした8年間でもあります。
 自然は変わりませんが、人は変わっていきます。当初からこのフィールドワークを一緒に創ってきた飯山市の職員の上原さんは一昨年退職されました。
 今年から「里山フィールドワーク」に「探究」という文字が加わり、これまでで一番の内容と準備をしてきました。これからの4日間が楽しみです。里山探究フィールドワークだけでなく、開智未来の教育をこの4日間で、生徒たちと行動を共にしながら考え続けたいと思います。
 さて、これまではコンピュータを持参して、里山から「校長からのメッセージ」を送ってきましたが、今回は生徒たちとの行動と思索に集中したいと思い、メッセージはお送りしません。ご了承願います。最高の里山探究フィールドワークにしてきます。
 それでは行ってきます。
06:37
2017/07/06

知を楽しむ

| by 関根均
 昨日で高校課程の期末考査が終わり、いよいよ夏休みに近づいてきました。
 とは言っても、来週の月曜日からは中学1年生の「里山探究フィールドワーク」に一緒に行きますし、その終了した翌日が1学期の終業式、そして、夏期講習、さらに、7月25日からは高校1・2年生の勉強合宿の引率が続きます。
 あれやこれやが怒濤のようにやってきて、しかも、開智未来の教育活動ですから、さらなる改善・開発が加わります。体力的にはきついですが、開智未来のカーニバルのようで楽しい期間です。
 今年の勉強合宿では夕食・入浴後に「未来ゼミ」の時間帯があります。初めての取り組みで、その時間帯に各先生方が自分の専門等を生かして、知的な独自の講座(単発授業)を開きます。予め生徒に示して参加者を募り、参加者がいれば開講できます。これは寺岬先生の発案ですが、「ルネサンス」の年に相応しい企画です。
 早速、私も3日分の講座を考えました。
 1日目は「超過激サプリ」です。これは、本気で頭がよくなりたいと考えている人を対象としたサプリです。普段の「哲学」の授業やサプリでは遠慮して言えなかったことを、校長という立場を省みず、変に思われることや嫌われることを恐れず、語りたいと思っています。
 2日目は、「(英語)音読・文法・速書・暗記トレーニング法」です。スポーツのトレーニングのように、負荷をかけて英語を習得する講座で、「超過激サプリ」の実技編です。
 3日目は「西暦2017年の実存主義入門」です。「気晴らしだけで生きている。こんな社会では息が詰まりそうだ。ところで、最近『疎外』という言葉を聞かないね。ニーチェ、サルトル、ハイデガーの基本思想を再評価しながら、「疎外」の消えた21世紀中盤を生きる方法を一緒に考えたいと思います」という勧誘文を添えました。
 知を楽しむ。
 今年の夏は楽しそうです。
14:06
2017/07/03

苦手教科

| by 関根均
 昨日は午前中は栃木県宇都宮市の能開センターで、午後は群馬県館林市のアイアカデミーで開智未来中学校の説明をしました。いわゆる生徒募集です。
 生徒募集ですから、学校の宣伝をします。私はどうもこの宣伝が苦手教科です。
 私はこの学校の教育を開発して、先生方と一緒に創ってきた人間です。企業で言えば、開発部長と工場長を兼務したような立場です。もちろん、校長なので社長という経営トップの顔もあります。しかし、気持ちの中では開発部長と工場長の意識でいます。ですから、自分の作ったものに自信と自負心をもっています。「いいものだからわかってもらえる」と思ってしまいます。そして、自分の作ったものをあれこれと説明して、その良さを強調するのはどうにもこそばゆいというか、恥ずかしいのです。営業部長を兼ねるのはちょっと無理ですね。
 土曜日の「これからの教育説明会」と宇都宮での説明は保護者の方向けでした。対して、アイアカデミーは小学生も保護者と一緒にいました。子どもがいれば、その子どもたちに語りかけられるので一気に楽しくなります。
 子どもたちは私の話を聞いて私を信じてくれます。だから、私の言葉が相手に伝わります。
 品定めをしている人にものを買ってもらうのが営業。
 それは分かっているのですが、私には不向きなようです。
 これから生徒募集が本格化します。いかにも得々と私が話していると思う人もいるかもしれません。けっしてそうではないことをご理解ください。
13:43
2017/07/01

これからの教育説明会

| by 関根均
 本日の午後2時から館林市文化会館で「これからの教育説明会」を行います。初めての試みです。
 この説明会は、先日発表になった新大学入試の背景として、これからの社会や求められる教育について考え、さらに、開智未来中学・高等学校のこれからの取組や方向性を説明しようとするものです。
 その資料も昨日完成しました。まず、「親の願い」から考えます。その願いとは「頭がよくなってほしい」「幸せになってほしい」です。その願いに応える教育とはどのような教育なのか。そんなところから話を始めます。私としても、これまで考え続けてきたことを今回の説明会資料の作成を通じて、どうにかまとめようとしました。さらに、「これからの社会」と続きます。今回取りあげたポイントは3点、「加速度的に変化する社会」「グローバル化」「ICT、AI」です。少子高齢化社会についてもまとめたかったのですが、まだ研究不足で言及することはできませんでした。
 その上で開智未来が開発してきた教育活動、また、現在開発中の取組、さらに開発したい教育についてお話ししたいと考えています。
 ちょっと意欲作です。単なる学校の宣伝ではありません。
 本校の保護者の方にとっても興味深い内容だと思いますので、夏期休業中で時間的余裕のある時にさらに研究と思索を深めて、何らかの機会にお伝えできるようにしたいと思っています。
 さて、今日で中学生の期末考査が終了し、4時間目は中学部集会が行われます。なお、高校生は月曜日からとなります。高校生諸君はこの土日に頑張ってくださいね。
 今、中学部集会で話す内容をまとまりました。ポイントは「先輩から後輩へ伝えること」と「各学年への願い」です。
 集会終了後、館林に向かいたいと思います。多くの方とお会いできることを楽しみにしています。
10:58
2017/06/29

整理

| by 関根均
 今日はこれまで作成してきた開智未来の教育に関するレポートや哲学テキストを整理しながら、ノートにまとめるという作業をずっと行いました。これまでに実践に基づいて理論化してきたことを整理するのも校長としての仕事と考え、研究のようなその作業に没頭しました。
 資料のテキストやレポート類は膨大な量なので、元気で頭が動くうちにまとめておかないとたたせま紙くずになってしまうに違いありません。
 この作業で明らかになったことは実践に生かせるでしょう。教育研究と実践はこうして相互に作用し合いながら高められていくと考えています。それが開智未来の教育です。
 もう一つ、この作業を行っている理由は、開智未来の若手の先生方に伝えていきたいからです。
 こうして、私の行ってきたこと、行っていることが誰かのためになり、この日本社会に貢献できたら何と幸せなことでしょう。
 確実に、この6年間で私の教育実践に関する考察は深まっています。もちろん、独りよがりであってはなりません。広がりと成果が大切です。
 先生方、生徒たちと一緒にこれからも開智未来の教育を作り続けていきたいですね。
17:36
2017/06/25

学習の質量

| by 関根均
 今日は高校の「10時間勉強マラソン」を行っています。私も午前中は生徒たちと一緒にアカデメイアで勉強しました。
 アカデメイアは高校1年生と高校2年生の約170名が集中して勉強しています。E棟のリュケイオンでは高校3年生が別途行っており、合わせて約250名の生徒たちが真剣に勉強しています。
 この勉強への姿勢は開智未来生ならではのものと自負しています。
 今回の勉強マラソンのテーマは「学習の質量」です。いかに質の高い効果的な学習を長時間行うか。その方法がこの勉強マラソンで取り入れられている「ユニット学習」です。
 学習前に何を学習するかを具体的に意識させ、目標を設定し、頭でイメージして、学習道具を準備して、一気にスタートダッシュする。こうすると50分は一気に集中して勉強できます。学習後は想起法で学習したことを思い出し、シートに獲得したことを書き出します。勉強はやりっぱなしでも身に付きません。大人もおろそかにしていることです。
 「計画的な学習と言いますが、計画的な学習をするとはどういうことかを今回の勉強マラソンで考えてください。仕事でも人生でも同じです。私たちは計画して実行するということを深い意味では理解できていません」
 そんな謎かけもしました。
 今、午前の部が終わりました。私は用事があるのでここまでです。生徒たちと一緒だととても集中できて仕事や勉強がはかどるので残念です。
 生徒たちが「学習の質量」について考え、取り組み、成長することを楽しみにしています。
12:50
2017/06/23

生徒って面白い

| by 関根均
 今日は中学1年と中学2年、そして、高校3年の「哲学」がありました。
 中学1年では「弾丸インプット」の男女対抗戦を実施しました。これは教科書の例文30センテンスをどれだけ速く音読できるかというもので、団体戦、クラス代表戦、大将戦の3回戦で戦います。僅差で女子が勝ちましたが、この間の男子の成長には目を見はるものがありました。さらに、そのセンテンスを書く「速書対抗戦」も行いました。これは初めての取組で、中学1年生も速く英文を書くことを意識させると、しかも、対抗戦のようなゲームになるとかなり速くなります。
 楽しみながら頑張る。力を合わせて頑張る。
 こういう楽しい勉強の活動も中学1年生にはいいものですね。
 高校3年は大学受験について特別のテキストをつくって話をしました。
 「やる気が出ないという人へ」「辛くて耐えられない人へ」「こんな受験勉強など意味がないと思っている人へ」「勉強が嫌になった人へ」「いくら勉強しても成績が上がらない人へ」「記憶できないで困っている人へ」「焦っている人へ」「大学へ行く意味があるのかと思っている人へ」という8つの項目について、私の考えを伝えました。
  「あんなジィジィ(retired)の言うことなど聞きたくないかもしれませんが、一応、私もまだ現役で頑張っているつもりで苦労しています。そういうジィジィの言葉だと受け取ってください」と前置きした上での話です。
 実際、今、私は英語とダンスの習得でなかなかうまくいかなくて苦労しています。頑張っているのにできるようにならなくて、挫折しそうになりながら、それでも必死に取り組んでいます。これは受験生と一緒です。そんな姿勢で話をしたら、私のような年寄りの戯言も受け入れてくれたようです。
 今日は中学1年から高校3年までと幅広い層の生徒と関わりました。生徒って面白いですね。
〈追伸〉
 高校3年の「哲学」テキストを「新教育キャビネット」にアップしました。
18:29
2017/06/20

成長の方法

| by 関根均
 昨日の高校1年の「哲学」で、中学時代と高校時代の違いについて話しました。
 中学時代はまだ身体や精神の発達期で自然に成長する時期です。一方で高校時代は、自然の成長が終了する時期で、自分の意志で伸びようとしなければ伸びない時期です。ですから、中学時代は自然の成長に加えて、自分で伸びようとすれば2倍の加速で成長します。小学生の時も同じです。最近、私が「中学3年で決まる」と言っているのはこの2倍の加速力を重視しているからです。
 一方、高校時代は自分で伸びようとしなければ成長はストップします。場合によっては退化するでしょう。ですから、中学時代よりも伸びることが難しくなります。強い意志とねばり強い継続が必要になります。しかし、まだ自然に成長している部分もあるので、伸びようと思って努力する生徒は必ず伸びることができます。
 さらに大人になると、特に私のようにいい歳になると、自然のままでは様々な機能が低下してきます。成長が止まるどころか退化するのが基本になります。つまり、今まで出来たことが出来なくなってきます。退化を止め、現状維持するには努力が必要です。しかし、さらに強い意志とさらにねばり強い継続的なトレーニングをすれば、それでも成長できると私は考えています。例えば、昔できなかったダンスができる、身体の柔軟性を高める、記憶力が増す、理解力が深くなる、等々です。
 もし私自身の取組で効果があれば、その方法は高校生にも役立つはずですし、中学生ならばさらに効果的であるはずです。今、自分を実験台にして新たなサプリを開発してみたいと思っています。歳を取れば取るほど私の実践は意味を持ってくるのでちょっと楽しみです。
 今日は週休日です。午前中は朝5時過ぎから勉強や仕事をしました。午後は身体づくり。柔軟とダンスを行いたいと思っています。
11:58
2017/06/19

多様性

| by 関根均
 今日は久しぶりに高校「哲学」の授業をしました。
 3時間目に高校1年のS・H合同の「哲学」を、6時間目に高校2年生のS・H合同の「哲学」を行いました。高校1年生のテーマは「高校生として成長したか」、高校2年生のテーマは「海外フィールドワーク」です。中高一貫生と高校から入学した生徒、それぞれを意識しながら、ときには中学入学生(S学年)の方を向いて語りかけ、ときには高校入学生(H学年)の方を向いて語りかけ、一生懸命話をしたつもりです。
 それぞれに思い出があり、また、私の思いがあり、それぞれに言葉を伝えられる。ときには同じ言葉を語りかける。考えてみれば、贅沢な話ですね。
 どちらの「哲学」の授業も、最初はSとHのそれぞれから生徒に発表してもらいました。生徒たちはお互いから刺激を受けたようです。
 どの社会、組織にも多様性は必要ですね。
 放課後は、開智未来祭の高校の有志発表のオーディションを行いました。バンド、コーラス、ダンス等、8つのグルーブのパフォーマンスが行われました。いつもとは違う彼らの姿を見ながら、今日は高校生を満喫しました。
 中学生がいて、高校生がいて、中学入学の高校生と高校入学の高校生がいて、多様性とはゆたかさですね。
18:55
2017/06/17

進化

| by 関根均
 中学3年生と探究フィールドワークに行っていたので久しぶりの学校です。
 まずは始業前の東大ゼミ、そして、1時間目の中学3年「哲学」。4時間目は中学1年「哲学」、すぐに中学1年保護者会あいさつと続きました。
 中学1年「哲学」は授業変更して今日の4時間目とし、中学1年保護者会に参加する保護者の方が参観できるようにしました。これは初めての試みです。アカデメイアの後方に保護者の方が座っていて、生徒と保護者に授業をしているようでした。時々、保護者には解説を入れ、また、生徒に話を向けるという工夫もしてみました。
 こんな方法も楽しいものですね。
 中学1年生たちも親の前で頑張っている姿を見せようとしています。
 今日の内容は、前半は「弾丸インプットコンテスト」の予行、後半は里山探究フィールドワークについての考察です。
 「開智未来は確実に進化していますね」
 上の学年に兄を通わせている保護者の方が私に言った言葉です。
 嬉しかったです。毎年、前年の取組よりもよい取組にしようと、先生方と一緒に頑張ってきました。こうやって認めていただけると先生方ももっとやる気が出てくるでしょう。
 求めれば応えてくれる。
 これが開智未来生です。
 中学3年の探究フィールドワークが終わり、今度は7月10日からの里山探究フィールドワーク(中学1年)です。もっともっとよいフィールドワークにしてもっともっと生徒たちを伸ばしたい。やっぱり教育実践は楽しいですね。
14:34
2017/06/16

成長

| by 関根均
 昨日、中学3年生の探究フィールドワークが終了しました。この間、このメッセージを書くことができず、申し訳ありませんでした。
 疲れはあるのですが、習慣で4時半に目を覚まし、フィールドワークの振り返りをしています。新たに広島での学習を加え、盛りだくさんのフィールドワークとなりました。
 今回の「探究フィールドワーク」はヒロシマ平和学習、探究、観想、メモート、自立・自律・集団の5つの学びが柱になっています。総合的に生徒たちはよく学び、十分な成果を得て、大成功だったと思います。心地よい疲労感と満足感に浸っています。
 特によかったことは2点。
 「一人で行動できたこと」と「メモートが深まったこと」です。
 3日目の調査は、1日一人で行動しました。堀口学年主任を中心に学年団がその指導を徹底して、実現することができました。奇跡的なことです。人間は誰かと連んでしまうものです。知らない土地ならなおさらです。中学3年生たちは「初めてのお使い」のように、一人で調査のためにアポイントを取って人と会い、交通手段を確認して、朝8時過ぎから夕方6時過ぎまで10時間、たっぷりと一人時間を過ごしました。ホテルに帰ってきた姿は一回り大きくなっていました。
 もちろん、教員のバックアップとていねいな指導があったからこそできた実践です。緊急のときの体制、一人一人の生徒との連絡体制。生徒たちも安心感があったから一人で行動できたのでしょう。
 メモートも頑張りました。メモをノートに書く。それだけの実践ですが、簡単なものではありません。その意義の深さはきっと生徒たちは分かってくれたでしょう。懐疑的な人もいるでしょう。しかし、その人は4日間、いいえ、その準備段階から書き続けるという、継続的な取組をしていないはずです。生徒たちはそれぞれに工夫をしており、個性溢れるメモートになってきました。
 教育実践というものの深みと重みを感じた4日間でした。
10:38
2017/06/11

観る

| by 関根均
 明日から中学3年生の「探究フィールドワーク」に行ってきます。
 今回のテーマは「観る」です。「見る」と「観る」の違いは?これは生徒たちの課題です。仏像を観る。歴史を観る。人々の生活を観る。ヒロシマを観る。たくさんの「観る」があります。
 「観る」とは外界を見るだけでなく、その対象を見ることを通して、その奥にあるものを見ることであり、その奥を見つめる自己を見ることでもあります。
 中学3年生たちはすでに「哲学」の授業でこのことを考えてきました。そして、フィールドワークの4日間、様々なものを見ることを通じて、「観る」とは何かを考え続けるでしょう。そして、その意味を理解するに違いありません。
 中学3年生には難しすぎるのではないか、と考える人もいるかもしれません。しかし、中学3年生は大人が想像する以上に深く考えているのです。特に、開智未来生ははるかに深く考えています。
 私の4日間のテーマは「考え続ける」です。考え続けたいことがたくさんあります。生徒たちと一緒に「観る」ことに専念しながら、考え続けてみたいと思います。
 さて、明日から4日間、このメッセージは中断します。今回はコンピュータを持たないことにしたからです。移動の際に荷物になります。今年は身軽に動き回りながら、考えたいと思っているのでご了承ください。
 中学3年生たちがどのくらい成長するか。考え続けて何が観えてきたか。楽しみにしていてください。
 では、行ってきます。
20:09
2017/06/10

人間模様

| by 関根均
 今日は午前中が高校説明会、午後が高校2年(S・H)の保護者会と校長として話すことの多い1日でした。
 いろいろな思いをもって校長の話を聞いているのだと思います。ですから、どのような話をしたらよいのか、また、どのように話したらよいのか、といろいろ考えてしまいます。
 私の気持ちは伝わっただろうか。説明が足らなかったのではないだろうか。
 妙に振り返ってしまいます。
 歳を取ってきたからでしょうか(最近、こんな書き方が多くてすみません)。買い物などでお店の若い子が頑張っていると、その親がその姿を見たらどんな気持ちになるだろうか、と考えてしまいます。生徒についても同じです。私に注意されている生徒の姿を見たら、保護者の方はどう感じるだろうか。きっと辛い思いになるだろう、と考えてしまいます。
 みんな必死に自分として生きている。一生懸命、自分の子を育てようとしている。
 だから、私たち教員も一生懸命に、時には本気で怒り、いいところを探して、生徒の教育を行っている。
 様々な人間模様が見えてくる年齢になってきたのかもしれませんね。
15:47
2017/06/08

挑戦

| by 関根均
 今週は火曜日は浅草橋にある開智日本橋中学・高等学校の塾説明会へ、水曜日は大宮ソニックへ本校の塾説明会で出張しました。先週から外出のあまり好きではない私ですが、学校を離れてあちこちと出かけています。
 独りよがりにならないように、時には外気を吸って、自分にはないものを積極的に学んだ方がいいのかもしれません。
 さて、昨日の塾説明会でこんな話をしました。
 「私も4月に60歳の誕生日を迎え、ついに還暦になりました。塾の皆様と開校前に初めてお会いしたときはまだ50代前半でしたが、そろそろ年齢を気にする頃になりました。多くの方からいつまでも開智未来の校長として頑張ってほしいと言われますが、老化したら校長を退かなければならないと考えています。では、老化したかどうかの基準は何でしょう。私は2つあると思っています。一つは身体です。目は焦点を合わせてしっかりと見えていますし、耳を澄ませて聞き取っていますから感覚器官は大丈夫です。運動器官についても短距離も長距離も生徒と一緒に走れます。1月からはストレッチを開始して柔軟性も高まりました。最近、自己流ですがダンスを始めてリズムに合わせて踊っています。もう一つは新しいことにチャレンジできるかどうかです。いつでも変化できるならばまだ老いていません。ストレッチ、ダンス、教育学の研究、幼児教育等、新しいことを始めていますし、まだまだやりたいことがたくさんあります。ですから、まだ老化はしていませんのでご安心ください。
 脳の方ですが、これは自分ではわかりません。認知症の老人は自分のことを惚けていないと思っています。脳は自分にウソをつきます。ですから、自分ではこれまでどおりに脳が働いていると思ってもそれは脳によってそう思いこまされているのかもしれません。『論語』では60歳を『耳従う』と言っています。人の言うことを聞く、という意味です。そろそろ自分が正しいかどうか自分では確証を持てなくなるから人の言うことに従いなさい、ということなのだと私は理解しています。自分が正しいと考えてきた教育を先生方と一緒に創ってきましたが、これからは先生方の考えに耳を傾けて、先生方を頼りにして、みんなで開智未来を創っていきたいと思っています」
 単に気持ちだけでなく、身体と脳を維持する、向上させる。開智未来の教育を発展させるために自分の取組が参考になるでしょう。そして、この取組をもとに「スーパーエイジング・サプリ」を開発したいですね。それから、幼児向けのサプリの研究にも挑戦したいと考えています。
09:49
2017/06/04

大切な子どもたち

| by 関根均
 今、中学体験授業が終了しました。76名の小学生たちとその保護者の方が参加してくださいました。ありがとうございました。
 いかがでしたか。
 この小学生たちがこれから自分が進む中学校を選び、そして、中学受験という関門を乗り越えていきます。
 「元気に大きく成長してね」
 そんな気持ちでいっぱいです。
 中学体験授業を控え、先日『中学受験という選択』(おおととしまさ著、日本経済新聞出版社)を読みました。私たち私立中学校側は生徒募集という観点で中学受験を見てしまう傾向がありますが、子どもたち、そして、保護者の方にとっては、合格を目標とする中学受験であり、股、長い時間の戦いであり、親と子の葛藤と成長のドラマなのですね。
 私がもぎとったところをいくつか紹介します。
 「中学受験をするということは、自らの意志でその環境を選ぶことにほかならない。思春期にとのような環境でどのような仲間とどのような体験を積むのかは、その後の人生に多大なる影響を与える。人生観、生き方、幸福感にかかわる問題だ」
 「人生の節目節目に、次に自らが歩む『階段』を選び、自分の力で一歩一歩のぼる経験を通して、人生の険しい道をたくましく踏破できる足腰が鍛えられるのではないかと、私はイメージする」
 子どもの成長に意味のある中学受験。大切な視点ですね。
 もうひとつ、親に関わる箇所を。
 「子どものためには『本当はこうしたほうがいい』ということはわっているにもかかわらず、親自身が我慢できず、つい手を下したり、判断を下したり、子どもの変われにしてしまい、子どもの成長の機会を奪うことを『甘やかす』という。つまり、親が、子どもの成長より自分の感情を優先し、自分を律することができない状態を『甘やかし』といいうのだ」
 私の行った「小学生サプリ」では熱心にメモを取っていました。
 保護者の方の書いてくださったアンケートに「わが子がこんなに一生懸命メモをとる姿に驚きました」とありました。昨日のメッセージに書きましたが、小学生を甘く見てはいけませんね。
 改めて、この子どもたちを大切に育てなければと思っています。
12:53
2017/06/03

小学生の志

| by 関根均
 明日は中学校の体験授業です。中学募集活動もここから本格化します。
 昨日、サプリテキストを改訂しました。「小学生サプリ2017」と「中学受験生『親サプリ講座2017』です。
 今回の改訂の観点は「小学生だって自分を伸ばしたい」です。地元の公立中学校に自動的に進学することをせずに、自分が成長する中学校を探して選び、さらに中学受験に挑戦する小学生は、自分のことを考え、自分を本気で伸ばそうと思って、そして、困難に立ち向かっていこうとしています。つまり、自分を意識しているのです。
 もしかしたら、大人以上に真剣に考えているかもしれません。
 そういう小学生たちに届くようなサプリにする。
 これが今回の改訂のねらいです。
 7つの項目からなります。
 「Ⅰ 中学入試で成長しよう」「Ⅱ 『哲学ノート』を書き始めよう」「Ⅲ 『学びのサプリ 未来 Ⅲ』を読んで、実行できることを実行しよう」「Ⅳ 中学生に向けて成長しよう:自立・行動・聞く力」「Ⅴ 点数よりも頭がよくなるために」「Ⅵ 開智未来の『6つの授業姿勢』で小学校の授業を受けよう」「Ⅶ サプリの基本:メモ、もぎとり、うなずき」です。
 小学生には難しいのでは?そう考える人もいるかもしれません。
 小学生を甘く見てはいけません。
 彼らは自分を見つめ、親を見つめ、社会を見つめ、「自分が大人になったら……」と考えているのです。
 自分が大人になったら、世界から戦争をなくしたい。
 自分が大人になったら、虐待のない社会をつくりたい。
 自分が大人になったら、みんなが幸せになれる世界をつくりたい。
 そんな志をそっと抱いているはずです。
 テキストに「開智未来が求める生徒=入学して伸びる生徒」について次のように記しました。
 「人の話を耳をすませて聞き、計算を正確に素早く解くことができ、また、様々な文章を素早く正しく読み取ることができて、知的好奇心と意欲があり、何ごとも真剣に考え続けられる生徒。読書と英語に親しんでいればもっと素晴らしい」
 ちょっと欲張りでしたか?
 明日、多くの小学生たちとお会いできることを楽しみにしています。
11:00
2017/06/02

なかなか乙なもの?

| by 関根均
 体育発表が終わり、中学3年生たちは6月12日(月)からの「探究フィールドワーク」へ向けて、中学1年生は7月の「里山探究フィールドワーク」に向けて、中学2年生は9月の「ブリティッシュヒルズ探究フィールドワーク」に向けての取組が始まりました。
 今日は中学1年と2年の「哲学」がありました。
 中学1年生は里山探究フィールドワークと併せて「弾丸インプット」を始めることになりました。これは30の英文を超高速で音読し、そのスピードを男女対抗で競うものです。男女ごとに学びの集団をつくるとともに英語力を鍛えようとする取組です。
 中学2年生はブリティッシュヒルズで「オールイングリッシュ」を達成することを目標にこれから105日を送ります。今年のテーマは「意思疎通をする英会話」です。これから各クラスの英語委員や、「星の王子様プログラム」のリーダー・サブリーダーが中心となって、そろそろ苦手意識を持ってきた英語を一気に得意科目にしようと目論んでいます。
 ちなみに、中学3年は新幹線の中はオールイングリッシュです。
 私もこれから11月の海外フィールドワークまで英語の日々になります。今年こそは英語を普通に話せるようにしたいと思っています。
 英語への挑戦を始めて5年は経ちました。そろそろ完成させないとあとがない歳です。
 後がなく 英語に興(狂)ずる 耳順(じじゅん)かな-これもなかなか乙なものですよね。
18:22
2017/06/01

臆病

| by 関根均
 意外と思われるかもしれませんが、私は内向きな人間であまり出張しません。実に人見知りです。
 今日はまず千葉県柏市にある開智国際大学へ行き、開智教育研究所の打ち合わせをして、その足で東京の中野へ向かい、四谷大塚の方とお会いしました。
 四谷大塚の方とは、これからの日本の教育の在り方について2時間ほど話し込んでしまいました。開智未来が今年から実施する「未来TED」や未来型入試を改善した「探究」入試、東大ゼミでの新しい試みについて興味をもっていただき、また、高く評価していただきました。教育研究所で開智学園の各学校の教育をもとに教育研究と教育実践をつなげる試みにも関心をもってもらいました。
 2時間があっという間に過ぎました。
 志を同じくする人、教育を追究しようとする人、そういう人と純粋に語り合うことほど楽しいことはありません。
 もっと積極的に外へ出た方がよいのかな。
 帰りの電車の中で思いました。
 しかし、開智未来で生徒たちと、例えば、アカデメイアで一緒に勉強する方が、開智未来の先生と、例えば探究フィールドワークや里山探究フィールドワークやブリティッシュヒルズや、勉強合宿や才能発見プログラムなどについて検討している方が、自分らしくも感じます。
 生徒たちには全国で勝負せよ、世界で勝負せよと言っているのに、臆病ですね。
 粉飾せず、見栄や虚勢をはらず、本質だけを追い求めて、いろいろな方と関わりながら、少しでも日本の教育に貢献できればと思っています。
19:41
2017/05/31

不思議な幸福感

| by 関根均
 昨日の体育発表祭で640メートル走る「スーパーエイジング走」と、中学1年生と一緒に走ったリレーでの激走の影響からか、昨晩から筋肉痛になり、今朝もかなりの筋肉痛でしたが、午後にはどうにか痛みは取れました。
 でも、一日炎天下にいた影響はまだ残っています。
 比べて、生徒たちは元気ですね。グランドでは運動部の生徒たちが走り回っています。
 さて、体育発表祭から一夜明けて、今朝アカデメイアへ行くと、生徒たちでいっぱいでした。昨日までは、体育発表祭の練習に専心した彼らは、昨日までの熱狂は嘘のように、アカデメイアで独習しています。この切り替えは素晴らしいですね。
 艱難辛苦を共にすべく、富貴を共にせざれ。
 私が大好きな高杉晋作の言葉ですが、まさにこの言葉のとおりです。
 私も筋肉痛の身体ながら一緒に勉強しました。
 そして、午前中は塾説明会。このような開智未来のよさが認知されてきました。
 でも、生徒たちを身近に見ていないと、彼らの日頃の姿を知らないと、開智未来の本当のよさはわからないかもしれません。
 分かってもらえないことにもどかしさを感じつつ、一方で、開智未来生たちのよさをいつも感じていられる自分の立場に、不思議な幸福感を感じています。
〈追伸〉
 今週の日曜日は中学校の体験授業です。新しい「小学生サプリ2017」のテキストが本日完成しました。今年の小学生サプリのテーマは「小学生は大人以上に伸びたいと思っている」です。是非とも、多くの小学生に聞いてほしいと願っています。楽しみにしていてくださいね。
17:21
2017/05/30

開智未来の流儀

| by 関根均
 体育発表祭が無事終了しました。
 気温が高くなるということで生徒が熱中症になることを心配しましたが、生徒たちは自分の健康管理に努め、また、「移動はかけ足」を実践したため、予定より20分ほど早く終了し、終わってみればこれまでで最も体調不良者やけが人の少ない体育発表祭になりました。
 この「一致団結感」、生徒と教員で一つのミッションを達成しようとするモラール(士気)の有りようは、手前味噌ですが、「開智未来の流儀」ですね。
 今回は火曜日に延期となり、参観できなくて残念な思いをしている保護者の方も多いことと思います。生徒たちは未来スマイルで応援合戦のパフォーマンスを競い、マスゲーム、未来体操、未来ダンス等の集団競技では普段の成果をいかんなく発揮しました。素晴らしかったです。この場を借りて報告いたします。
 開智未来生はなぜ団結するのだろう。ここぞという時に全力を出し切るのだろう。
 これは開校時から伝統になっています。
 自分たちの行っている学び、自分たちが目指していることが間違いではないという確信と誇りがあるからだと思います。これも手前味噌でしょうか。
 体育発表祭終了後、全クラスに設置されたテントは「テント係」の生徒と教員たちで畳まれ、今、トラックに積んでいるところです。怠けずに、生徒たちも先生方も面倒がらずに行動しています。
 また、保護者会役員の方々が水分補給の飲料販売をしてくれました。早朝からの駐車場係や体育発表祭の前に行ってくれたボランティア除草もとても助かりました。これも開智未来の流儀ですね。
 さて、明日は塾説明会です。塾の先生たちに開智未来のよさをどのように伝えたらよいでしょう。生徒たちや先生方、そして、保護者の方の努力が無駄にならないように、しっかりと伝えたいと思っています。
16:05
2017/05/29

明日は体育発表祭

| by 関根均
 開校7年目にして初めての延期となりましたが、明日は1学期のメインイベントの一つである「体育発表祭」が行われます。
 放課後、グランドの整備およびライン引き、そして、テント張りを行い、今、放送委員が最後の進行チェックをしています。
 中学1年生から高校3年生までが「思考する体育」の考えで一体化する。
 これが開智未来の体育発表祭です。
 文化とは生活であり、身体である。
 体育発表祭が開智未来の文化になりました。
 ゼロからつくりあげてきた開智未来の教育でした。第1回目の体育発表祭は中学1年と高校1年で、第1回目だけは開校したばかりなので5月末の時期に行うことができず、10月を予定していました。しかし、中学1年生にマイコプラズマが流行して11月に延期になったことを思い出します。
 それから6年、明日を控えて、数多くのテントが並んでいます。
 そして、そのグランドの先に埼玉大橋が見えます。開校前、東日本大震災の大地震で崩れはしないかと心配したことを思い出します。その埼玉大橋は昔のままです。
 私もこの埼玉大橋のように、変わりない存在でありたいですね。明日は還暦の快走をお見せしたいと思います。
18:20
2017/05/27

念じる力

| by 関根均
 昨日のメッセージで「迷うのが校長の務め」と書きましたが、朝5時前に学校に到着すると雨は降り続け、校庭にも水が溜まっていることから、迷わず体育発表祭の延期を決定しました。
 少しぐらいなら強気で実施しようと思っていたのに、ちょっぴり残念でした。
 それより、「ここは開智未来!必ず晴れる!」と唱えたにもかかわらず雨となった方が残念でした。体育発表祭が雨で順延になったのは7年目の今回が初めてです。第1回里山フィールドワークで台風が直撃の予報だったのに念力で追い返し、開校前は学校説明会は必ず晴れて「未来晴れ」という言葉もあったぐらいです。
 最近、雨の方が多いので、歳を取って念じる力が弱まっているのでしょうか。
 さて、明日は日曜日。読みたい本が3冊溜まっています。また、火曜日に延期した体育発表祭が終わると、その翌日は塾説明会、その翌々日は開智国際大学で開智教育研究所の打ち合わせ、6月に入ると中学校の体験授業、そして、中学3年生の「探究フィールドワーク」と続きます。いろいろなことが一気に始まります。
 ゆたかな生活をしていると念じる力が充電されるように思います。火曜日はしっかりと念じて「未来晴れ」にしたいと思います。でも、暑すぎても困るのでほどほどの曇り空のすがすがしい日にしたいですね。
17:00
2017/05/26

迷うのが校長の務め?

| by 関根均
 明日は体育発表祭ですが、どうも雲行きが怪しく、校庭を見ると午前中の雨で水たまりができています。
 明日の早朝5時に学校に来てグランドの状況を確認し、延期かどうかの決定をするこになります。県立高校の管理職だった時も、体育祭の実施決定は最も難しい判断の一つでした。出来る限りよい条件で実施させたい。しかし、延期したからと言って次に出来る保障はない。そうやって体育祭ができなかった時もありました。生徒たちも練習や準備をしていて、中止となると一気に気勢が削がれます。延期であってもモチベーションは下がります。
 私の基本方針は「強気」です。
 どんなことも迷ったら強気で前に出る。そうすると失敗しても学ぶことが多く、あとで悔やむこともありません。
 少しぬかるんでいてすべって転んでも、乾いていてもすべって転ぶこともあるのですから。安全第一の今の風潮には逆行しているでしょうか。
 文句を言われないように、八方に気を遣ってばかりいると、何もできなくなります。落語の「目黒の秋刀魚」のような話になって、味気ない世界になってしまいます。
 とは言っても……。……最後は校長の判断ですから。迷いますね。
 迷うのが人間の性(さが)、迷うのが校長の務め。
 空の雨雲を見ながら、「ここは開智未来!必ず晴れる!」と心の中で唱え続けています。
12:42
2017/05/25

人間が変わるということ

| by 関根均
 人間は変わることができるのか。
 歳を取るとこんな問いを発するようになります。子どもの頃なら、自然に成長し、1年経てば大きく変わった自分を発見します。だから、「人間は変わることができるか」などという問いは思いもつかないのです。
 なぜ若い頃は変わることができるのに、歳を取ると変わることができないのか。
 経験を積んで、心は成長しているはずなのに、なぜ歳を取ると変わることができないのか。
 それは身体の問題ではないかと思います。身体が変わらないから行動がなかなか変化しないのです。
 心は一瞬の影。
 だから変わったと思ってもすぐに元に戻ってしまう。
 身体はそこにある存在。
 だから身体が変われば、人間はその状態を続けることができる。
 体育発表祭の練習をしている生徒たちを見ながら、これだけ全身で動き回れるのだから、人間が変わることなんて簡単だよね、と納得してしまいます。
 体育発表祭まであと2日。私も身体が動くように準備したいと思います。
17:26
2017/05/23

こだわり

| by 関根均
 「こだわる」ということはしばしば面倒くさいものである。
 たとえば「こだわりのラーメン」をつくろうと思えば、スープの取り方、小麦粉の選定と調合等、かなり面倒くさくなります。
 「こだわりはしばしば迷惑である」
 ある本にこのようなことが書いてありました。こだわりとはその人にとってのこだわりなのでそれに振り回されるのは迷惑だ、という趣旨です。
 しかし、こだわらなければ美味しいラーメンはできないし、食べることもできません。
 さて、開智未来の教育はこだわりの教育であると自認しています。今週土曜日に行われる体育発表祭も、「思考する体育」の考え方に基づき、こだわっています。校長みずから「身心開放・身体意識・身体操作・身体表現」「移動はかけ足」と言い続けているくらいですから。
 世の中には、体育祭は楽しめればいい、爆発すればいい、という考え方もあります。
 しかし、無秩序な爆発は本校が求めている姿ではありません。
 こだわりが独りよがりになっていないかを自省しながら、生徒たち、教員方と一緒に、コツコツと体育発表祭をつくっていきたいと思っています。
 今日の午後は体育発表祭の予行です。今週から生徒たちは始業前の練習を行っています。入場の際の「7秒パフォーマンス」や「応援合戦」等、少しずつ形になってきました。生徒たちのこだわりを堪能したいと思っています。
10:57
2017/05/20

身心の切り替え

| by 関根均
 中間考査3日目。高校生たちも最終日でした。
 今、グラウンドでは試験を終えた高校生たちが体育発表祭の練習をしています。
 切り替えの素早さは開智未来の特徴で、生徒たちは数時間前までは試験に集中していたのに、一気に体育発表祭モードになっています。
 開智未来の教育はメニューが豊富なので、切り替えの早さを生徒たちは自然と身に付けたのでしょう。
 体育発表祭は来週の土曜日。来週は「学びの朝」が「身体の朝」になります。生徒たちは中学生も高校生も、体育発表祭に向けてクラス対抗リレーや学年対抗種目、そして、応援合戦の練習に励むことになります。そして、体育発表祭が終わると再び「学びの朝」に戻ります。
 脳と身体をつなげ、それぞれの機能を高める。
 生徒たちはこの開智未来の教育をしっかりと理解しているに違いありません。
 中学生や高校生たちが動き回る風景は、ほんとうに気持ちのよいものですね。
14:18
2017/05/19

文化の風景

| by 関根均
 中間考査2日目。
 中学生は2日で終了なので午後は中学部集会を行いました。まずは体育館で1、2年生の発表を行い、その後グランドで体育発表祭の練習を開始しました。
 先輩が後輩に開智未来の教育を教え、伝える。
 7年目にして、その形が出来上がってきました。開智未来の学校文化が醸成されてきたと嬉しく思っています。7年前、中学1年生と高校1年生が先輩のいない中、この体育発表を手探りでつくったことを思い出します。その時は開校したばかりなので学校の体制を整えるのが先で、体育発表祭を行ったのは秋でした。その後、年々進化して今年に至っています。
 グランドを見回すと、卒業した生徒たちや在校生たちの中学時代の姿が躍動する風景が、目に浮かんできます。
 高校生たちは明日まで中間考査です。A棟とB棟を結ぶ「学びの径」(学習スペース)では今年入学した高校1年生(1H)たちが世界史の学び合いをしています。
 「明日は何の教科ですか?」
 「世界史と生物と物理です」
 「結構きついですね」
 「はい!」
 それでも、一緒に学ぶことの楽しさを満喫しているようです。
 高校入学の1期生たちも、7年前、初めての定期考査で、中学時代には味わえなかった「学び合い」を嬉しがっていました。
 「明日も頑張ってね」
 「はい!」
 これも開校以来続いている風景です。
 文化とは風景なのかもしれませんね。
15:57
2017/05/18

夢の叶え方

| by 関根均
 今日から中間考査です。特に、新入生にとって初めての定期考査です。
 最初の考査で力を発揮できると自信になり、よいスタートが切れるものです。初日の今日はどうだったでしょうか。
 さて、『夢の叶え方を知っていますか?』(森博嗣著、朝日新書、2017年)を一昨日購入して一気に読みました。森博嗣氏には、『人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか』(新潮新書)など哲学風の本が多く、私は興味を持っている方ですが、この本もとても面白い本でした。
 「今日、あなたは夢のために何をしたか?明日は何をするか?」
 「『夢の実現』とは、結局は自分を知ること、自分の可能性を確かめることに他ならない」
 「子供の時の自分の将来とは、すなわち今、現在なのである。自分はもう大人になっているのだから、子供のときの自分の期待に応えることができる」
 「(自分の夢を)次の世代に引き継いでもらいたいなら、なおさら、自分の夢の実現に向かって頑張ることである。そういった姿を見せることこそが、若者たちに影響を与える」
 今になって夢を持つこと、夢に向かうことの意味が分かってきました。まだ遅くはありません。夢の意味がわかったからこそ、夢を大切にしていきたいし、生徒たちにも夢が叶うよう生きてほしいと願っています。
13:27
2017/05/15

移動はかけ足

| by 関根均
 5月27日(土)に行われる体育発表祭に向けての取組が体育の授業で始まりました。
 校長室はグランドに面しているので体育の授業での生徒の姿を日頃から見ています。中学1年生は長縄跳びを行いますが、練習初日の今日は各クラス、5回から10回ほどの結果でした。今年の目標は「50回」なので、これから各クラス団結して練習に励んでいくことでしょう。
 私は毎年、先生方に「移動はかけ足」を徹底するようお願いしています。グズグズしない身心を育成してほしいからです。
 開智未来の体育発表祭は、文字通り「体育」の発表祭です。本校は「思考する体育」を謳っているので、思考する体育の発表祭ということになります。
 ですから、「移動はかけ足」は、単に身体のことだけではなく、行動しようと思ったらおっくうがらずに身体と心が動く人間になるためのトレーニングなのです。
 これは大人にも身に付いていないことです。嫌なことはなかなかやろうとはせず、先に人が始めたの見て遅れて動き始め、うまくやればやらなくてすむ。そんな人も少なくありません。
 「移動はかけ足です!」
 体育の先生の声が校長室に聞こえてきます。
 今日の職員会議で、再度、先生方にこのことを徹底するよう伝えるつもりです。
 開智未来の生徒たちが大人になったとき、「移動はかけ足」を身体化して、人が嫌がることにもすぐ身体が反応する人間になってほしいと思います。
 「開智未来生は違うね」
 そんなふうに評価される学校になることを願っています。
14:16
2017/05/13

成長の1日

| by 関根均
 今日は始業前に中学2、3年生の「東大ゼミ」、1時間目は中学3年生の「哲学」、そのあと中学校説明会。慌ただしい1日でした。
 今年の哲学には、私としてはかなり力を入れていて、毎回テキストを改訂しています。内容も深めているので生徒たちにとっては少々難しいかもしれません。
 しかし、生徒たちは必ず成長するのでその難しさを乗り越えてくれると信じています。
 「難しいから分かる」
 この言葉は中学1年生に哲学の授業で教える言葉です。
 難しいと必死に考えるので、易しいことを分かったつもりで安易に理解してしまうより、かえって理解することができる、という意味です。
 今日の中学3年の「哲学」は、中学校説明会に来ていただいた参加者に見学していただきました。いかがでしたでしょうか。
 中学校説明会では、小学生に語りかけるように開智未来の教育について話をしました。大人向けに開智未来の教育を説明するのは私は苦手のようです。子どもたちに伝えられるものが私が目指す教育だからかもしけません。
 子どもは必ず伸びる。そんな思いで今日も1日過ごしました。
 午後は保護者総会がありました。開智未来は「共育(共に育つ)」という考え方で保護者と教員が向き合っています。「共に育つ」とは大人である保護者と教員は子どもたち(生徒)と共に成長するようにしよう、という考えです。
 成長し続ける生徒たちに負けないように成長しなければならないのですから大変です。だからこそ、開智未来の大人は素敵なのだと思っています。
 今日も成長の1日でした。
〈追伸〉
 「哲学」と「東大ゼミ」の新たなテキストをホームページの「新教育キャビネット」にアップしました。
16:48
2017/05/12

君たちのよいところ

| by 関根均
 今日は始業前は「東大ゼミ」の「先端コース」で、朝からトップスピードの1日が始まりました。そして、4時間目は中学2年の「哲学」、5・6時間目は中学1年の「哲学」がありました。
 それぞれの学年の良さを大切にすることを意識しながら進めました。
 中学2年生は最近急速に成長しています。集団として一気に伸びる時期があるのですが、ちょうどその時期なのでしょう。
 「自立していない人間は自律できない」
 中学1年生の時から彼らに言っている言葉ですが、今日はこんなことを言いました。
 「皆さんは『自立していない人間は自律できない』という言葉に納得していますか。これからは私の言うことを鵜呑みにしないで、納得できないときは簡単に納得せずに考え続けてください。それでは、なぜ自立していない人間は自律できないのか。自分が納得の理由を考えてください」
 途中に学び合いを入れたり、考えるための方法についてアドバイスしながら考えさせました。
 その後、発表をさせると大人でも考えつかないような深い答えがたくさん出てきました。
 「子どもから大人になる瞬間」とはまさにこの瞬間なのでしょう。
 「君たちに期待することがあります。それは化学反応です。いろいろな意見や考えを育ててください。そして、それが化学反応を起こして最高の学年となることを楽しみにしています」
 一方、中学1年生は入学したばかりで、まだ小学生のような部分が残っています。彼らも1年後には大きく成長しているでしょう。あせらず段階を踏んで育てていくつもりです。やっと中学生の育て方が分かってきたようです。
 「君たち第7期生のよいところを発見しました。○○心です」と黒板に書きました。
 「○○に漢字2文字が入ります。何だと思いますか」
 「好奇心」という答えがたくさん返ってきました。もちろん、里山探究フィールドワークに向けて「好奇心」もたくさんもってほしいと思っています。
 「もちろん好奇心も皆さんの長所です。しかし、別の長所があります」
 「……」
 「向上心です。それが君たちの良さです」
 生徒たちの表情が生き生きとしています。きっと彼らは向上心を育てていくでしょう。
 子どもたちの成長は大人の予想をはるかに超えていくものです。あせらず一歩一歩です。
17:57
2017/05/11

文化の花々

| by 関根均
 今日も多くの中学1年生たちが校長室を訪れました。一昨日このメッセージに書きましたが、英語での「名刺交換」を行うためです。
 私の方もだんだん慣れてきて、生徒の自己紹介のあとに英語で質問するようにしました。
 こんなやりとりがありました。
 「I like music.」
 「Good! What kind of music do you like best?」
 「I like Mozart.」
 素晴らしいですね。まだ入学して1か月なのに、英語の会話になっています。そして、モーツァルトという答えも素敵です。
 今年の開智未来のテーマは「ルネサンス」にぴったりのやりとりでした。
 さて、明日の朝は「東大ゼミ」の「先端コース」です。この「先端コース」は今年からの取組で、英検2級等を条件として中学3年生から希望者を募り、新渡戸稲造の『武士道』(英文)を読むというゼミです。国際性と日本人を共に理解することをねらいとしています。高校2年生のレベルですが、私も一緒に学んでみたくて始めました。
 開智未来ではいろいろなところで文化の花々が咲き始めました。
17:13
2017/05/09

コミュニケーション

| by 関根均
 今日から中学1年で「名刺交換ゲーム」が始まりました。これは英語のプログラムで、生徒たちが英語の名刺をつくり、先生方に英語で自己紹介して名刺交換を行うというものです。
 私にも学年から20枚の名刺が渡され、中学1年生たちと英語の自己紹介と名刺交換を行うことになりました。早速、昼休みに7名の男子生徒たちが校長室にやってきました。
 「Could I exchange our name cards?」
 「Yes, of course.」
 たどたどしいものの、勇気をもって私に英語で話しかけます。
 いい企画ですね。コミュニケーション力を高め、開智未来の先生方とも交流ができます。私にとっても生徒と直接話ができるチャンスです。
 「I'm sorry. It's time to start the 4th period. You must come back to your class!」
 最後の2人は残念ながら時間がありませんでした。
 「Please come to the principal's room the day after tomorrow.」
 「See you.」
 楽しいひとときでした。
 さて、中学1年生たちは本日5、6時間目に北川辺のライスパークで「田植え体験学習」を行います。私も一緒に行きます。
 今、4時間目の終了のチャイムがなりました。それではこれからそちらに向かいます。
13:44
2017/05/07

10時間勉強マラソン

| by 関根均
 高校生の10時間勉強マラソンの午前の部が終了しました。
 今回のテーマは「学習の質量」です。50分を1ユニットとして、いかに集中して密度の濃い学習をするか。その質の高い学習を9ユニットしてその最大値を得る。まさに質量です。
 そのために各ユニットの開始前に、具体的な目標を設定して学習をイメージします。終了後は30秒間の想起法を行い、学習したことを思い出してシートに一気に書き出します。面倒ですが、その一手間を掛けるかどうかで学習効果は大きく変わります。
 「めんどうでしょうが必ずやってください」
 午前中は4ユニット。しつこいくらい言い続けました。
 午後は各自が自分で実行します。
 学年、中学入学生、高校入学生が混じり合ってアカデメイアで学習しています。
 これも開智未来ならではの風景です。
 さて、これから午後の部が始まります。
13:12
2017/05/06

やっぱり開智未来生です

| by 関根均
 世間はゴールデンウィークの最中ですが、開智未来は土曜日にも授業があるので今日から連休明けとなりました。
 私の方も、始業前に中学2・3生の東大ゼミがあり、1時間目は中学3年「哲学」と続きました。保護者会の方も9時から役員会、11時からは本部役員会、さらに、午後1時からは中学3年生保護者会と一気に連休明けとなりました。
 連休明けにもかかわらず、生徒たちは東大ゼミ、哲学の授業に真剣に取り組んでいます。連休ボケなどみじんもありません。ボケているのは大人の方かもしれません。伸びようとする者は休みの日であっても学校の日であっても伸びようとするものなのでしょう。
 明日は高校の「10時間勉強マラソン」が企画されていて、もちろん私も参加します。家でのんびりするのもいいですが、開智未来生たちと一緒に過ごす方がずっと楽しいですね。今度は高校生たちから刺激をもらって私も成長したいと思います。
 さて、平成29年度のこれまでの「哲学」のテキストと「東大ゼミ」のテキストを、ホームページの「新教育キャビネット」にアップしました。一昨年度、昨年度は掲載をおろそかにしていましたが、今年は「ルネサンス」の年ですので、新たに開発したテキストを公開したいと思っています。連休を利用して一気に掲載しましたので、ご覧いただき、開智未来の教育を理解していただければと思います。
15:35
2017/05/02

「探究」を「哲学」する

| by 関根均
 火曜日は私の週休日なので、いつものように4時過ぎに起きて、葡萄棚の見える自室で勉強や仕事をしています。今朝は、昨日からの続きで「探究」についてあれこれと哲学しています。
 私は開智未来を創るときに「哲学」の授業を校長自ら行おうと考えました。生徒たちと接したい、初めて関わる中学生たちに生き方や考え方を育てたい。そんな思いから構想しました。
 週1時間。学年単位で行う。
 実際に行ってみると、100名以上の集団に教えなければなりません。私の講義をメモを取らせる。これも大切な活動です。しかし、一方で学び合いや発表なども取り入れ、さらに先生方の協力を得て、さまざまな方法を開発してきました。
 中学1年生から高校3年生まで、さまざまな発達段階の生徒たちに考えさせる。そんな授業を考え続けて年目になり、最近、やっと「哲学」というものが少し分かってきたように思います。
 ありがたいことですね。開智未来を創らなければ私は哲学を理解せずに終わったと思います。
 さて、昨日の「哲学」の授業で生徒に話しましたが、哲学であるためには3つの条件があると私は考えています。一つは「本質に迫ろうとすること」。二つ目に「全体像を構築すること」。そして、「自分の生き方とつなげること」です。
 「本質に迫る」とは具体的なことがらの奥にあるものを見つめようとすることです。ですから、当然抽象的な思考、普遍的な考えになります。「全体像を構築する」とは一部のことを掘り下げるだけでなく、それらを拡大し、一つの世界観を創り上げることです。そして、それを「俯瞰」できるようにします。数学科の藤井先生が提唱する「俯瞰力」とはこのことでしょう。俯瞰するには「図式化」が役に立ちます。「哲学」がただの学問に終わらないために、「自分の生き方とつながる」ことが必要です。具体的なことから抽象化する中で、いったん自分のことから離れますが、最後にまた自分へと戻っていきます。こうして「哲学」が「生きること」につながっていきます。
 今朝は「探究」について、この3つの条件にしたがって考え続けています。そして、具体的に中学1年の「里山探究フィールドワーク」、中学2年の「ブリティシュヒルズ探究フィールドワーク」、中学3年の「探究フィールドワーク(H-プロジェクト)」、高校1年の「才能発見プログラム」の改良についても「探究」しています。
 面白いですね。でも、考えれば考えるほど深く、広く拡大していきます。
 私の手に負えるのでしょうか。
 いつか、開智未来の卒業生が、先生方そして生徒たちと一緒につくってきた、この「開智未来の教育」を哲学してくれることを期待しています。
10:33
2017/05/01

5月のルネサンス

| by 関根均
 今日は高校1年と高校2年の「哲学」の授業がありました。ともに、中学入学生(S)と高校入学生(H)の合同で行いました。共に、約200名で長机に二人がけにするとアカデメイアがいっぱいになりました。
 今年は高校2年生と高校3年生の哲学はすべて合同で実施し、高校1年生も一部取り入れることにしています。最近この方法に私自身慣れてきて、時にはHの生徒に話しかけ、時にはSの生徒に話しかけて、思いを伝えています。そのことで授業が重層化し、S生とH生の相互理解も深まることを期待しています。
 中学入学生も高校入学生もどちらも可愛くて、哲学の授業に二倍の楽しさを感じています。
 「ルネサンス」という本年度のテーマのせいでしょうか。今年は心がうきうきして、実際に学校全体が躍動しているように思えます。
 気が付けば今日から5月です。ルネサンスは初夏を迎えようとしています。
20:00
2017/04/30

はじまり

| by 関根均
 昨日、春日部市のふれあいキューブで行われた「東部私学の集い」に参加してきました。この催しは東部地区にある私立高校6校が集まって、午前と午後にそれぞれ1回20分の学校説明を行い、一方でブースをつくって個別に説明するというものです。開智未来のブースには120組の方に来ていただきました。
 平成30年度生の高校の生徒募集開始の日です。早いもので第8期生です。中学から高校への「離陸」を意識し始めた中学3年生たちの、何と初々しいことか。私はこの時期の夢と希望と不安の入り交じった、きりっとした姿が大好きです。そして、人生の中で最も成長する時期であると思っています。
 20分の学校説明では、タブレットを操作してパワーポイントを示し、説明するというプレゼンの方法で行いました。これまでは「学びのサプリ」のテキストを使って、身体と言葉だけで伝えるという「サプリの手法」でしたが、今年は大変身をしました。とは言っても、プレゼンは加藤教頭がつくったもので、タブレットの操作も教わりました。
 ICTを活用しつつ、一方でサプリの身体性も発揮する。
 デジタルとアナログの融合を目指したプレゼンでした。いかがでしたでしょうか。
 今年の開智未来は「ルネサンス」の年。「隗より始めよ」ですから校長である私も大きく変わらなければなりませんね。
 さて、今朝はいつものように4時過ぎに起きて、5時から葡萄棚の見える自室で『授業サプリ』の原稿を書いています。『授業サプリ』は昨年9月に出版した『学びのサプリ』の第2弾で、7月下旬には出版したいと思っています。そのためには5月いっぱいに原稿を書き、6月中に校正を終えなければなりません。
 大変ですが、楽しい時間を過ごしたいと思っています。
11:57
2017/04/28

夢は叶う

| by 関根均
 昨日は千葉県柏市にある「開智国際大学」へ行ってきました。今年から大学内に開智教育研究所を発足し、私がその副所長になったからです。青木理事長、北垣学長、柿添所長とその構想づくりの会議を行いました。
 私は大学卒業後、教育における理論と実践の連携を考えて県立高校の教員になりました。まずは教員として教育の実践を行い、その後、再び大学に戻って学ぼうと考えていたのです。そこで30歳の頃に、上越教育大学大学院で2年間、教育における理論と実践について研究して修士論文を書きました。
 不思議なものですね。開智学園に移り、夢だった中高一貫校を新設し、その開智学園が日本橋女学館と合併して大学を持ち、そこで理論と実践をつなげる教育研究所が設立され、その副所長になる。私が教員になった理論と実践の統合に還暦を過ぎて関わることができるのですから。
 夢は叶う。
 開智学園に来て、たくさんの夢が叶いました。夢の続きはまだまだありそうです。
12:55
2017/04/26

教えない教え

| by 関根均
 昨日から『思考の整理学』(外山滋比古著、ちくま文庫)を読み返しています。教員になってから20代後半に読んだ本で、数年前に東大や京大の学生に最も読まれている本として再評価されました。
 教員になってから、倫理の授業で考え方を育てようと、この本のような知の方法論に関する本を多読したのが今のサプリの源になったのかもしれません。
 さて、次の文を読み、改めて教育の奥深さを考えさせられました。
 「本当のところはなかなか教えない。いかにも陰険のようだが、結局、それが教わる側のためになる。それを経験で知っていた。……学ぼうとしているものに、惜し気なく教えるのが決して賢明でないことを知っていたのである」
 「いまの学校は、教える側が積極的でありすぎる。親切でありすぎる」
 サプリや「哲学」の授業で、様々な知の技法を教えています。開智未来生たちにたくさんのことを伝えたくて、哲学のテキストも日々開発しています。しかし、教えないことも大切なのですね。
 教育は奥深いです。その奥深さをもっと深く哲学していきたいと思っています。
17:54
2017/04/24

哲学のある学校

| by 関根均
 一昨日、『読まずに死ねない哲学名著50冊』(平原卓著、フォレスト出版、2016年)を久喜駅構内の本屋で見かけ、題名に引かれて買いました。その序文に次のような文章がありました。
 「哲学の面白いところは、考えるための“材料”は、一人ひとりの生の中にあるということです。心の動きに目をこらし、それをうまく概念へと仕上げること」
 まさに私が「学びのサプリ」で行ってきた作業です。自分のやってきたことは哲学だったんだと思いました。ちょっと嬉しくなりました。
 今日は高校入学の高校1年(1H)と高校2年(2H、2S合同)の「哲学」の授業がありました。哲学という言葉をたくさん使いました。
 「哲学には3つの要素があると私は考えます。本質に迫ろうとする姿勢、全体を俯瞰する姿勢、そして、自分の生き方とつなげる姿勢です」
 開校7年目。やっと私がこの開智未来で行ってきたことが「哲学」の形になり始めました。
 哲学という言葉が死語になりつつある今の時代に、サプリという哲学をつくること、開智未来という学校をつくることは一つの挑戦だと思いますが、新たなエネルギーが湧いてきました。
19:14
2017/04/22

加賀(かーがー)の一向一揆

| by 関根均
 今日は早朝に「東大ゼミ」、そのあと中学3年「哲学」、そして、中学校説明会と充実した午前中を過ごしました。
 今年の東大ゼミは過去最大の人数で、2・3年生混合のグループをつくり、今までで一番活気に満ちたゼミとなっています。そして、先輩から後輩へと生徒たちの間で引き継がれるゼミになることを望んでいます。
 中学3年の「哲学」も生徒たちのやる気が私に伝わってきて充実したものになりました。今年の3年生のテーマは「自立-自律-集団、探究、仏教、自己と社会、思考のスキル、論理」の6つです。今日はIB(国際バカロレア)にも触れました。本校はIB校ではありませんが、開智未来の教育やサプリ自体にIBの考え方がすでに含まれています。PYP(IB初等教育プログラム)で掲げられた「Social Skills」を生徒に示しました。
 「スキルを示してもそれを暗唱しなければ身体化(スキル化)できません。ですから、サプリや開智未来の教育ではそれらを暗唱して実行します。例えば、『ねらい、メモ、反応、発表、質問、振り返り』の6つの授業姿勢がそうですね。そこで「責任を引き受けること(Accepting responsibility)、他の人を大切にすること(Respecting others)、協力すること(Cooperating)、対立を解決すること(Resolving conflict)、集団で意志決定すること(Group decision-making)、集団内でのさまざまな役割を負うこと(Adopting a variety of group roles)の6つの英語を覚えましょう」
 覚えるにはサプリの呪文のように覚えやすくする必要があります。頭文字を入れ替えて「CARGAR」としました。
 「加賀(かーがー)の一向一揆です」
 オヤジギャグで生徒たちに苦笑されましたが、これで覚えてくれるでしょう。次回は暗唱テストです。理屈を実行して初めて実践になります。これもサプリの考え方です。
 中学説明会も生徒の発表を中心にして、生徒たちの成長を感じてもらえるようにしました。また、中学3年「哲学」の授業も見学していただきました。いかがでしたか。次回も本日とは違ったメニューで開智未来の教育を体感してもらおうと計画しています。また、例年の小学生サプリも行う機会を持ちます。
 今年は「ルネサンス」の年。開智未来の教育をさらに進化させたいと思っています。
12:35
2017/04/19

還暦

| by 関根均
 私は信念で生きている部類の人間であると思っています。そうやって生きてきた中で、この開智未来をつくってきました。また、生徒に訴えてきました。だから、そこに教育が存在し得たと自負しています。
 本日、私は60歳になりました。開智未来が開校して7年目「ルネサンス」の年、開智未来を構想してちょうど10年目の年に還暦を迎えるのは象徴的なことだと感じています。
 これからは2巡目の人生です。信念という「essence(本質)」を第一に開智未来の教育に全力で専心したいと思います。よろしくお願いします。
07:14
2017/04/17

何かが変化している

| by 関根均
 今日は1S(一貫課程の高校1年)の「哲学」がありました。3月18日の進級式以来です。
 不思議なものですね。高校生になるといつの間にか高校生らしい姿になってきます。開智未来の場合、高校入学生もいます。また、学年団の先生方もかなり変わりました。中高一貫生であってもひとつの節目となったのでしょう。
 人間は変化の中で成長すると私は考えています。そこで学校という所に「変化」をつくっていくことは重要です。
 自立(中1)-自律(中2)-集団(中3)-自己(高1)-世界(高2)-未来(高3)
 これは各学年のテーマです。先生方にも生徒にも示しています。学年が進級する4月に生徒たちに意識させます。そこに変化、節目、非連続といったものを意識させたいからです。
 今日は新学期が始まって10日目。1か月以上過ぎたような心持ちです。何かが大きく変化しています。何かが躍動しています。
 新年度のよいスタートが切れていると実感しています。そして、校長としても毎日が楽しいです。
16:15
2017/04/15

私の元気の素(サプリ)

| by 関根均
 今日は7時50分から本年度最初の「東大ゼミ」を行いました。今年は第5期となります。3月に卒業した中学入学生が中学3年生の時に、生徒たちから東大に合格するための講座を開いてほしいと頼まれ、それならば他の仲間、そして、下の学年(中学2年生)にも声をかけることを条件に開始しました。
 今年は中学3年と2年で合計143名の生徒たちが参加します。これまでで最高人数です。゛れの学年のほぼ同数の生徒が参加するので、学年の先生方に中学2・3年生混合のグループを23班つくってもらいました。先輩が後輩を引っ張り、後輩が先輩から学ぶ。学年を超えた学びの集団ができました。生徒たちの熱心な姿勢に私もたくさんの元気をもらいました。
 さあ、新たな東大ゼミの始まりです。何しろ、今年は「ルネサンス」ですから。
 東大ゼミ修了後、急いで大宮へ向かい、日能研大宮教室で親サプリを行いました。小学4年生の保護者の方を対象にしたサプリと小学5年生の保護者の方を対象にしたサプリを、それぞれ行いました。とても熱心に聞いていただきました。特に小学5年生の保護者の方は、昨年も聞いている方が半数いらっしゃったので、本校の保護者に対してサプリを行っているような雰囲気でした。
 「メモ、もぎとり、うなずき」もパーフェクトで、しかも、未来スマイルです。
 「とても熱心に聞いていただいてありがとうございます。しかし、心配なことが一つあります。熱心に聞いたことを熱心にお子様に求めないでくださいね(笑)。カルピスと同じです。3倍に希釈して差し上げてください。野菜の肥料と同じです。薄めないと枯れてしまいます」
 サプリで初めて言った言葉です。それほどいい雰囲気のサプリでした。本当にありがとうございました。私にとってもサプリ(元気の素)となりました。
16:50
2017/04/13

不思議で面白いもの

| by 関根均
 昨日のメッセージを1日遅れで掲載します。書いたのですが、掲載するのを忘れていました。
 ☆   ☆   ☆
 スターティング・セミナーを終えて久しぶりの学校です。
 朝7時30分にアカデメイアに行くと、新入生たちも先輩たちに混じって勉強していました。7時45分頃には二人がけでは満員となったため、中学生たちには三人がけをお願いしました。中にはこのアカデメイアで朝学習がしたくて開智未来に入学してきた生徒たちもいます。本当に不思議な空間ですね。しかし、開智未来でしか味わえない空間でしょう。
 1時間目は高校1年の1S(中学入学)と1H(高校入学)の対面式がありました。温かい会でした。迎える方も迎えられる方も少々はにかみながらも嬉しそうでした。それを見る私も嬉しくなってしまいました。
 さて、今『月刊高校教育』の連載原稿を書いています。締め切りは明日です。テーマは「非連続の連続」で、スターティング・セミナーを題材にして、人間の成長とは何かについて考えています。併せて、書くことで今回のスターティング・セミナーを整理しています。
 原稿の一部を紹介します。
 「非連続は人間の成長の契機となる。人間の成長とは比例式の変化ではなく、非連続のプロセスである。そして、一人一人の生徒に非連続を養い促すことが教育の本質である、と私は考えている」
 少々理屈っぽいですね。でも、人間というものは不思議で面白いものです。その不思議で面白い人間を育てる教育という営みも不思議で面白いものですね。そして、その不思議で面白い生徒たちがたくさんいる学校という所も不思議で面白い所ですね。
18:34
2017/04/10

新生活の幸せ

| by 関根均
 スターティング・セミナーから自宅に帰ってきたところです。
 充実した、有意義な3日間でした。そして、私にとってとても幸せな時間でした。
 開智未来を選んでくれた入学生たち。説明会やサプリ、そして、個別相談で会った生徒たちと同じ学校の人間として食事や教育活動を共にすることができたのですから。変な喩えですが、好きだった人と結婚して生活を始めたような気持ちです。
 スターティング・セミナーでは、学び合い、身心開放、身体表現、英語劇、アップエクササイズ、自分たちで学びとる数学など多様な活動をしますが、それらがつながりながら一つの「開智未来の教育」の本質が明確に浮かび上がってきました。
 引率した先生方も、そして、生徒たちも理解できたはずです。いいえ、理解したというより一緒につくり上げたと言った方がよいかもしれません。
 「開智未来の先生たちは個性的です。皆さんの学年の先生はとりわけ個性的です。その個性的な先生たちが開智未来の教育を理解し、皆さんと3年間を過ごします」
 「多くの人は6月頃になると普通の高校生になってしまいます。ルネサンスの皆さんにはこのスターティング・セミナーで得たことを忘れずに開智未来生として成長してください。皆さんが選んだこの学校は普通の学校ではないのですから」
 閉校式でそのような話をすると、生徒たちはニヤニヤしてうなずいています。
 72名のかけがえのない生徒たちです。
18:07
2017/04/09

私は開智未来生です

| by 関根均
 昨日から高校入学生たちとスターティング・セミナーに来ています。
 今回のねらいは「身心開放・身体表現・自己発揮」で、英語での自己紹介とシェークスピア劇、学び合いで自分たちで三角比を学ぶ「数学」、身心開放・身体表現のフィジカルエクササイズ、そして、身体と学びの「哲学」を行っています。ルネサンスの年にふさわしく、これまで行ってきた取組をさらに発展させたプログラムになっています。
 生徒たちの反応と成長に目を見張るものがあります。入学式から3日目ですが、すでにひとつの学びの集団となっています。
 本当に手前味噌ですが、考え尽くした最高のプログラムです。こんなに教育活動にこだわっている、しかも、理論も考えている学校は他にはないでしょう。
 さらに嬉しいのは、先生方も生徒たちも自分たちが何を行おうとしているかを理解していることです。
 「私たちは開智未来生です」
 この言葉が確かな重みをもってきました。
 あいにくの雨。それでも桜は満開です。開智未来も満開です。
13:46
2017/04/07

春の到来

| by 関根均
 今日は午前中は始業式、午後は入学式。「再生(ルネサンス)」の平成29年度が始まりました。
 始業式で校長の式辞を行いながら生徒たちの表情を見ると、この新しい年へ向けての決意が見て取れました。しかも、中学2年生から高校3年生までが同じ方向へ向かっていることを感じました。
 これが開智未来生の素晴らしいところですね。何かを生み出そうとしています。 
 式辞では次のような話をしました。
 「中学第1期生たちが卒業し、開智未来は今年度から新しい段階に入ります。実はこれまで手がけてこれなかったことが1つあります。第1校訓「創造・発信・貢献」の創造と発信です。今年はそのことを全員の力でつくっていきたいと思っています。そして、全国へ開智未来の高い知性を発信していきたいと思います。そこで『未来TED』という新しい取組をします」
 この「未来TED」については後日改めて紹介したいと思いますが、嬉しいのは生徒たちがやる気を伝わってくることです。
 午後の入学式は、一つ一つの次第の内容をていねいに行いました。
 開智未来では生徒が体育館の後ろから、一人一人が数メートルおきに入場します。その姿勢、表情、身のこなしで開智未来生となったことを表します。そして、着席する前に壇上にいる私に顔を向けます。中学入学生も高校入学生も全員と目が合いました。
 私が最も感動する瞬間です。校長の役得ですね。
 すでに開智未来生でした。
 明日から高校入学生はスターティング・セミナーです。中学1年生は私の「哲学」が始まります。第7期生の春、そして、開智未来の7年目の春の到来です。
17:29
2017/04/06

こだわりの入学式

| by 関根均
 今日は中学入学生と高校入学生のプレ登校がありました。
 開智未来では開校以来、「開智未来生となって入学する」という考え方で入学式を行っています。普通の学校は、まず入学を許可し、その後のガイダンス等でその学校の生徒へと育てていきますが、本校では学校説明会の段階で、開智未来生になる準備をし、入学手続き後に「入学サプリ」やプレ登校で開智未来生へと育てることにしています。
 この考え方を「育てる生徒募集」と名付けて、ずっと続けてきました。これも「こだわりのラーメン」です。
 「開智未来生になるとはどういうことですか。心の中は見えません。ですから、開智未来生になるとは、見えるもの、つまり、皆さん自身の姿で開智未来生であることを表すことです。特に、姿勢と表情と身のこなしが大切です」
 実際に顔面ストレッチや目のエクササイズを行い、敬礼の仕方や歩き方を学び、表情ゆたかに大きな声で学年歌の「ビリーブ」を練習しました。
 だんだんと開智未来生になっていくのがわかります。
 手間がかかります。しかし、手間を惜しんだら「こだわりのラーメン」はつくれません。
 午後は、入学生たちが持ってきた野の花を先生方全員で花瓶に挿して、飾り付けをしました。
 さて、明日は「こだわりの入学式」です。
18:19
2017/04/05

土づくり

| by 関根均
 今週は、月曜日から職員会議、学年会議、分掌会議、教科会等、新年度へ向けての準備をしています。
新転任の先生が加わり、学校の暦の中で最も春らしい時期です。
 特に今年は、先生方が生き生きしていると私は感じています。開智未来の教育をみんなで創っていこうという躍動感が伝わってきます。職員会議で本年度の目標等について話しましたが、真剣な表情で聞いてくれます。本日の午後は、入学式の会場準備を行いましたが、椅子運びや紅白幕の設営など、全員がキビキビ動いています。素晴らしいチームワークです。
 本当に開智未来の先生方は素晴らしいですね。
 本日も職員会議がありましたが、そこで先生方に次のような話をしました。
 「学校も宣伝の時代になりました。コースを新設したり、新しい入試を開始したりして人気を集めている学校もありますが、私は本質的な教育を追い求めたいと思っています。かつて、『こだわりのラーメン』に喩えて話したことがありますが、しっかりと出汁を取って、小麦粉を精選して、本物のラーメンを知っている人に美味しいと言っていただけるような、栄養価のあるラーメンをつくりたいと思っています。この6年間でその土壌づくりをしてきたつもりです。地味かもしれませんが手を掛けて本物の教育をする学校でありたいのです。当然と言えば当然のことを行う学校です。しかし、実際にそのような教育を行う学校はほとんどありません。宣伝は下手かもしれませんが本物の教育を目指していきましょう」
 まだまだ不十分なところがたくさんあると思います。また、理解しづらいところもあるかもしれません。
 よい土壌ができればその土に綺麗な花が咲くでしょう。
 先生方を見ながら、この先生方が開智未来の花を咲かせてくれると確信しました。私の役割は土づくり。先生方の花作りを楽しみに見守りたいと思っています。
15:47
2017/04/04

変身2

| by 関根均
 教育の世界では「成長」は重要なキーワードです。教育は子どもたちを成長させる営みであると言うことができるでしょう。
 それでは、成長とは何でしょうか。
 教員になってからずっと考えていることです。
 最近、「変わること」ではないかと考えるようになりました。通常、成長するとは「よりよい人間になること」と考えます。そして、「よい人間」をイメージしてそのような人間になろうとします。しかし、それでは成長とは人間を「よい人間のイメージ」に埋め込む作業になってしまいます。その結果、生の躍動やエネルギーが消えてしまうような気がします。
 昨日のメッセージで「変身」について書きましたが、良い方向かどうかはわからなくても、まず変わることが大切だと思うようになりました。
 変わることで自分の中に何かが生まれる。その生まれたものが価値である。価値が生まれたのだからその変化を成長と呼ぶことができる。
 理屈っぽくてすみません。今年の私の変化のポイントは「学問」と「芸術」なのでお許しください。
 学問と芸術の自分を創っていくことで自分の中に何かが生まれてくることを楽しみにしています。勇気をもって変身する。これまでの自分を捨てることを恐れない。この成長に関する仮説を実証できればと思っています。
14:43
2017/04/03

変身

| by 関根均
 3月18日を最後に2週間ほどメッセージをお休みしました。長い期間、お休みをして申し訳ありませんでした。
 この「校長からのメッセージ」は開校前の平成22年5月26日に始まりました。約7年が経とうとしています。最初の5年ほどは毎日欠かさず書きました。時には深夜になることもあり、携帯にメッセージがメールで配信されるため、その着信音で迷惑をおかけしたこともあります。
 長く続けると、何ごともマンネリ化し、形骸化してしまうものです。哲学ではこれを物象化と言います。4月から開智未来も7年目に入り、そろそろいろいろなところで形骸化してくることが懸念されます。特に、校長である私自身が一番心配です。自分のことは見えませんから。
 そこで、本年度は「変身」を意識して過ごすことにしました。校長としての私に止まらずに、時にはその枠を超えて、新たな自分をつくっていきたいと考えています。
 変化のポイントは学問と芸術です。
 このメッセージも、その観点から書くことができればと考えています。できれば、文学のレベルにしたいと思っています。毎日とは言えないかもしれませんが、新たなメッセージになるように挑戦しますのでよろしくお願いいたします。
 さて、今日は開智未来で職員会議と教科会を行いました。先生方も生き生きとしていて意欲的です。いい雰囲気です。
 何かが変わる。何かが生まれる。そんな予感がしています。
 今年は「再生(ルネサンス)」の年。このメッセージも開智未来も楽しみにしていてください。
16:58
2017/03/19

凛々しい表情

| by 関根均
 昨日が中学校の卒業・進級式。そして、今日が新高校入学生のプレ登校。昨日のメッセージにも書きましたが、時間が急速に動き出しました。
 新たなプロセスへと進もうとしている生徒たちを見て、ちょっと羨ましくなっています。これまでの自分を捨て去って、別世界に飛び込んでいく。決意と軽やかさ。ちょうどあと1か月で60歳になる私にもできるかな。やってみたいな。そんな春めいた気持ちになっています。
 新入生たちの凛々しい表情って素敵ですね。
13:04
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