開智未来中学・高等学校

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校長からのメッセージ

~校長が語る開智未来~
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2012/02/22new

足音

固定リンク | by:関根均
 今日は、高校「哲学」の課題提出日でした。各クラスの哲学委員がクラスごとに集めて持ってきました。中学生もそうですが、開智未来では各委員がしっかりと仕事をしてくれるので助かります。
 高校生の課題は次のようなものです。
「カンニングを見つかった学生が『他にもやっている人がある。要領よくやっているのが得をして、たまたま見つかったものが損をするのですか』と言ったことに対してどのように答えるか」
 もちろん、これは詭弁です。
 この詭弁を見抜き、どのように反論するか。
 開智未来生たちのよいところは、真剣に考えるところです。これから全員の解答を読むのが楽しみです。
 さて、3学期に入ってから、高校「哲学」のテキストを真剣勝負で作っています。54歳の私が考えていることを私の持っている文章力の限りを尽くしてプリントにしています。
 高校生になると大人を抜くことを意識し始めます。私もそんな高校生でした。そして、抜いたと思う瞬間がある。その傲慢さが成長の原動力となるのです。
 高校生諸君もきっと私を追い抜こうとしているはずです。だから、抜かれまいとして私も必死になるのです。
 もしかしたら、開智未来生に対する私の挑戦状なのかもしれませんね。
 かつて教員になった頃、こんなことを生徒に言っていました。
 「私に追いついてごらん。でも、私は君たちに追いつかれないようにもっと速いスピードでその先を走っていくよ」
 だんだん脚力が弱くなってきましたが、足腰を鍛えてスピードを上げたいと思います。
 高校生たちの足音が心地よいです。
 もうすぐ2年生ですね。

20:45
2012/02/21new

呻吟する楽しさ

固定リンク | by:関根均
 私ごとですが、『月刊高校教育』という教育誌に「校長サプリ:学校づくり最前線」という連載を書いています。前のシリーズも含めると今度の4月号から4年目に入ります。400字詰め原稿用紙12枚ほどの原稿ですが、毎月四苦八苦しています。編集長に泣きを入れて締め切りを延ばしてもらい、崖っぷちになったところでどうにか文章が浮かんでくる始末です。書くための資料もそろえているのですが、なかなか書き始めることができません。
 毎日のこのメッセージも意外と苦労しています。
 ウンウンと呻(うな)り続け、追いつめられて書き始めると不思議なことに書けるようになります。文章を書くという行為が「何かを結晶化させる営み」だからなのでしょう。
 思考というものも同様に考え続けているとある時すうっーと形になってきます。考えてもいなかったことが浮かんでくるのです。時には美しくて自分でも感動するときがあります。脳というものは不思議なものだし、偉大なものですね。
 今やっと原稿が完成しました。
 性懲りもなく、1か月後また唸っていることでしょう。
 唸りながら結晶化させる楽しみを味わっているのでしょうね。
 そういえば、スポーツも人生も呻吟しながら楽しむものなのでしょう。

22:26
2012/02/20new

真剣さ

固定リンク | by:関根均
 月曜日は「哲学」の授業のある日です。
 中学生も高校生もこの1年間で成長したなと実感しました。
 本日のテキストを「サプリの窓」に掲載しましたが、高校「哲学」では高校1年生には難しい問題を提起しました。その問題に真剣に深く答えようとしています。高校生は一気に化ける瞬間があります。その瞬間が近づいていると予感しています。
 中学1年生は今回から3回連続で「開智未来で何を習得したか」について振り返ります。すでに哲学的な思考を身に付けつつあります。これからどのくらい成長するか楽しみです。
 開智未来生に共通するところは素直で真剣なところです。
 それは今の日本では消えつつある徳性です。真剣さが揶揄される時代ですから。
 4月に入学する未来の「開智未来生」からも続々とメールが届いています。高校入学生からは土曜日に行った単願生特別入学の際に学んだことのまとめが、中学入学生からは推薦する本が送信されています。今朝学校の電子メールをあけると24通のメールが受信されていました。
 ここにも真剣な開智未来生がいます。
 本日7時間目は第2回生徒総会でした。高校生が中心となって自分たちの力で準備しました。
 生徒総会では「交流勉強会」の企画が発表されました。「交流勉強会」とは埼玉県および近隣の県の高校へ呼びかけ、開智未来で高校生による学習に関する会議を行おうとするものです。
 出来たばかりの学校が他校を巻き込もうというのですから、さすが開智未来生です。
 だんだんと開智未来の文化が形作られつつあります。もちろん、その中核にあるのは「真剣さ」に違いありません。
 そして、この開智未来の文化が日本社会をどのように変えていくか。とても楽しみです。
 信じてもらえないでしょうが、私たちは本気です。

19:33
2012/02/19new

哲学

固定リンク | by:関根均
 最近、小川仁志という人を知りました。ちょっと不思議な人です。京都大学法学部を卒業して商社に勤め、その後退職して4年間フリーターとなり、さらに名古屋市役所に勤務し、勤務しながら名古屋市立大学大学院で博士号を取り、現在、商店街で「哲学カフェ」を主宰するなどして市民のための哲学を実践している人です。
 最近、次の2冊を読みました。
◆『すっきりわかる!超訳「哲学用語」事典』(小川仁志著、PHP文庫、税別648円)
◆『人生をやり直すための哲学』(小川仁志著、PHP新書、税別720円)
  哲学が普段語で語られ、生活ともつながっていて、哲学が身近に感じられます。本来、哲学というものは恭しいものでも難解なものでもなく、日常の中に息づいていたのでしょう。
 昨日、高校単願入学生のサプリで「他者を意識するためにはその人の顔と声を意識せよ」と言いましたが、実はこの本から発想したことです。
 私の「哲学」の授業もこんなふうに創っていけたらと思います。数年をかけてみようと思います。
 開智未来、サプリ、哲学。新しい目標ができたような気がします。
 そうやって哲学を始めると、毎日の生活が変化し始めました。生きるって面白いものですね。

21:50
2012/02/18new

春はすぐそこに

固定リンク | by:関根均
 本日は9時45分から高校単願生特別入学(第1回目)、10時から併願生入学説明会、11時から中学入学生追加説明会と3つのことが平行して行われました。
 高校単願生特別登校では単願生サプリと高岡教諭の英語、そして、藤井教諭の数学が3回シリーズで行われます。学び合いや振り返りなど、開智未来の授業が一足早く始まりました。3名でグループをつくり、本日何を学んだことを話し合いました。さらに、話し合った〈まとめ〉をグループリーダーが私にメールで送るという課題も出しました。
 早速返信が2件ありました。
 1通は染野さんと大井さんと毛利君のグループでリーダーの染野さんからのメールです。
 「今日のまとめ サプリ→恥ずかしがらない・余分な勉強をする、英語→英単語の意味は日本語として覚えてはいけない、数学→学び合いの方法座標での中点の求め方。とても勉強になりました!!」
 もう一通は根本さん、二瓶君、大川原君のグループでリーダーは根本さんです。
 「やはり、全員一致で、一番大切なのは挨拶だという事が分かりました。笑顔で元気に挨拶されると、自分も嬉しいから、きっと相手もそう思ってくれていると思うので、これからは挨拶をしっかりして、周りも幸せに出来るようにしたいです。」
 ありがとう。前向きな姿勢が素敵です。
 併願生入学説明会では新たに3名の方が手続きをしてくれました。3人とも私の入学サプリをうなずきながら聞いてくれて、単願生と同じく、すでに「開智未来生」の顔をしていました。この3名は第2回単願生特別入学から加わることになるので「準単願生」ですね。次の併願入学生は3月10日(土)です。次回は主に埼玉県公立高校に不合格になった人が手続きに来ると思いますが、きっと未来スマイルで来てくれると信じています。
 中学入学生追加説明会は4名の中学入学生が参加しました。今日の説明会は、先週の入学説明会に病気等の理由で出席できなかった人のための追加説明会です。4人とも人の話をしっかりきける生徒たちです。理解力も小学生ばなれしています。私も思わずサプリに力が入ってしまいました。
 3種類のサプリをしたわけですが、みんな開智未来生の顔になっているので私も楽しかったです。何しろ、知的に背伸びをしたがっています。
 私も彼らにもっともっといろいろな話をしたかったです。
 6名の中学入学生から新たに「推薦したい本」のメールが届きました。こちらも積極的です。
 入学前からこんなに素敵な学校って他にあるのでしょうか?
 素敵な在校生に加えて、素敵な新入生がやってきます。
 朝うっすらと積もっていた雪もあっという間に消え、春めいた日差しの中で、陸上部・サッカー部・軟式野球部の生徒たちが走り回っています。
 新学期ももうすぐです。

15:16
2012/02/17

身体は最高の恵み

固定リンク | by:関根均
 校長室から校庭が一望できます。私は校長室から生徒たちが元気に体操する姿を見るのが大好きです。
 飛んだり跳ねたり、走ったり踊ったり。うらやましいかぎりです。
 残念ながら身体が自分で描いたとおりに動かなくなっています。受け止めなければならない事実ですが、かつて自由に身体を動かしていました。それも事実ですし、その感覚も残っています。
 だから、抵抗したくなります。
 本日の2時間目窓越しに覗いていると、高校生が準備体操をいい加減に行っていました。
 思わず校庭に出て行ってしまいました。
 「開智未来はこんな学校ではありません」
 生徒たちを集めて注意しました。
 人間は身体そのものです。脳も身体の一部ですから。その身体をいい加減に扱う者が成長できるわけがありません。サプリも開智未来の教育も身体を重視しています。
 だから「思考する体育」として、人間と学びの根本に身体を置いているのです。
 身体が自由に動くと思考も動き始めます。正しく身体を扱えない者は正しく考えられないのです。
 開智未来生の諸君、自分の身体を大切に味わってください。もっと身体を高性能にしてくださいね。
 自在に動く身体が、強靱な身体が、引き締まった身体が、なんと心地よいものか。そして、どれほど頼りになるものか。人間に与えられた最大の恵みを無駄にしてはなりません。
 これは運動が得意かどうかという問題ではありません。
 私も諦めずに自分の身体を取り戻そうと思います。今晩はジムで10㎞走り込むつもりです。

14:46
2012/02/16

固定リンク | by:関根均
 埼玉県公立高等学校の入試もあと15日に迫りました。すでに開智未来の入試で合格になった皆さんも第一志望の県立高校合格へ向けて頑張っていることと思います。
 逃げずに向かっていってください。
 夢というものは追い続ける中で育てるもので、夢へ向かっていく姿勢が弱まるとその輝きを失って消えてしまうものです。たとえ夢が叶わず挫折しても、追い続けたという事実の中に新たな夢が宿ってきます。夢から逃げた人間はうつろな夢しか見られなくなります。
 夢というものは苦しいときに鮮やかに見えてくるものです。
 どんな状況でも夢を見られる力を身に付けてくださいね。
 それから、最後まで腰の据わった学びを続けてくださいね。じっくりと問題を解き、わからないところを確認してていねいに分かるようにしていく。付け焼き刃の、その瞬間だけ点数が取れればいいという「二流の勉強」はしないでくださいね。野球のバッティングと同じです。目先の打率のためにフォームを崩してはいけないのです。そして、正しいフォームを身に付けた選手が大成するのです。
 さて、2月18日(土)は併願合格者の入学手続き日です。主に他の私立高校と併願した方のための手続き日です。新たな未来生とお会いできることを楽しみにしています。すでに入学生ルームにアップしているテキストを用いて入学サプリも行います。なお、当日は高校単願入学生の特別登校日にもなっていますが、2月18日に手続きをした方は、3月3日(土)と3月17日(土)の特別登校日に参加することができます。少しでも開智未来の学びを身に付けて伸びてほしいと願っています。

22:34
2012/02/15

大人を超えよ

固定リンク | by:関根均
 本日は中学と高校ともに「校内実力テスト」でした。
 開智未来では開智未来の教員が独自に作成する「校内実力テスト」が行われます。それぞれの問題を作成段階から見ていますが、なかなかのレベルです。中学1年生の英語のテストでは昨日このメッセージに書いたスティーブ・ジョブズの話が出題されていました。問題の中身も文化的です。これって開智未来ですね。もうすぐ1年が経ちますが、開智未来生たちもだいぶ力を付けてきて頼もしくなってきました。
 さて、昨日「新入生ルーム」の高校入学生のキャビネットに、今週土曜日に行う単願生サプリのテキストをアップしたところ、そのテキストで示した課題がその日のうちにメールで提出されました。
 この課題は「本を紹介しよう」という企画で、お薦めの本の「書名、著者名、発行所、もぎとった一文」を私までメールで送るものです。
 実際には2月18日にテキストを配布して、締め切りは2月29日(水)なのですが、このスピード感覚って素敵ですね。
 意欲的だから身体が早く動く。これが開智未来なんです。
 古河市の彼女が推薦した本は『超訳 ニーチェの言葉』(フリードリヒ・ニーチェ 白取 春彦編訳、Discover)です。もぎとった一文は「「どこから来たか」ではなく、「どこへ行くか」が最も重要で価値あることだ」。これはニーチェの「超人」の思想を感じさせる一文ですね。
 この世界は意味がない。ならば、意味を創ればいいではないか。
 ニヒリズムを逆手にとって、「だから価値を創れ!」と人間の本来持つ力強さを主張する。これが私がニーチェの好きなところです。
 中学時代は背伸びをする時期、高校時代は部分的に大人を超える時期だと思っています。
 もちろん、トータルでは大人には及びません。しかし、ある分野や領域では大人を抜き去ることができるのが高校生です。もっと大きくなってくださいね。もっと鋭くなってくださいね。
 この課題は併願生にも出すつもりです。そして、平成24年度高校入学生の推薦本をこのホームページに掲載したいと考えています。
 第1期生に引き続き、第2期生たちも楽しみです。

15:41
2012/02/14

もっと未来へ

固定リンク | by:関根均
 昨晩『ジョブズの哲学』(竹内一正著、だいわ文庫)を読みました。
 このメッセージではこれまでスティーブ・ジョブズに関する本をいくつか紹介してきましたが、開智未来づくりをしているとアップル創始者であるジョブズの言葉に妙に共感するのです。また、理解できるのです。
 レベルもスケールも分野も違いますが、「開発」という共通点があるからでしょう。また、トップのあり方についても学ぶべきことがたくさんあります。
 「リスクを取ることが経営者の役割である」(p.41)
 「失敗には価値がある」(p.42)
 教育にも当てはまります。失敗をさせないようにするから子どもたちが大きく成長しないのですね。
 「アップルが素晴らしい社名だと認識してもらうには、イノベーティブで素晴らしい製品を生み出すこと」(p.152)
 これを開智未来にもじると、〈開智未来が素晴らしい校名だと認識してもらうには、イノベーティブで素晴らしい教育を開発すること〉となります。
 「業界の常識を守り、組織のルールを重んじて正当なやり方でつくっているようでは人を驚かせる製品などできるはずがない」(p.193)
 本当にそうですね。教育も同じです。だから、私は県立高校を飛び出してきたのです。教育委員会、横並びの学校、何もしない校長・何もできない校長……。そんな中で素晴らしい教育ができるわけがありません。
 「絶対に他社が真似できない、そして、真似しようとすら思わないレベルの革新を続ける」(p.184)
 もっと未来へ。
 元旦に決めた今年のテーマ「創出」に加えて、この言葉を平成24年度の合い言葉にしましょう。

16:10
2012/02/13

改革と開発

固定リンク | by:関根均
 最近、2年目の開智未来をどうするかを考え続けています。
 2年目の年に本気で日本一になろうと考えています。
 そんなことは可能かといぶかる人もいるでしょうが、私は教育を開発しようとする姿勢で日本一になろうと思っています。
 教育の世界には「開発」という考え方に乏しい世界です。特に、よりよい教育実践を学校全体で創ろうという姿勢はありません。特に、公立学校は惰性がその習性になっています。そして、開発しないのに「改革」という威勢のよい言葉ばかりが飛び交っています。
 惰性で過ごしている公務員の世界では「改革」という言葉を使いたがります。日々開発に専念している民間の人は「改革」とは言いません。
 改革は瞬間芸、開発は玄人芸。
 プロは日々の精進でその技を磨きます。
 開発のない企業はすぐに滅びます。
 子どもたちのこれからを育てる学校こそ開発を第一としなければなりません。
 2年目の開智未来に注目していただければと思います。

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